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オフラインの交流で分かってきた、日韓のクラブシーンや音楽の意図
Celeina:内畑さんに、Techno gaksuliさんがフィジカルでリリースしたものをお持ちいただいているんですが、これは何ですか?
内畑:USBです。何故かと言うと、韓国にはポンチャックマシーンという、ポンチャックを聴ける小さい音楽プレイヤーがあって、そこに何百曲も楽曲が入ったUSBを挿して聴くというカルチャーがあるんです。彼女はそれをリスペクトして、自分の楽曲のリリースもUSBでやるという、めちゃくちゃかっこいいことをしています。

タカノ:すごくおしゃれです。
Celeina:ブロマイドみたいなものも入っていますね。
タカノ:キラカードみたいな。
内畑:本人のブロマイドなんです。これは日本でも買えるのでぜひ。
Celeina:日本ではまだCDが売られていますけど、韓国ではデジタル配信が主流なんですか?
内畑:K-POPのアイドルだと、フォトブックなどの特典でデザイン性を見せるので、CDとフォトブックをセットにしたようなフィジカルの販売はあります。でも自分がよく見に行くようなアンダーグラウンドシーンでは、レコードもほぼプレスしなくて、CDを受注生産で少しだけ出すとかですね。
タカノ:そこらへんの違いも面白いですよね。内畑さんは韓国で活動するアーティストと交流があると思うんですが、現地のミュージシャンの方々って日本でライブやりたいと思っているんですか?
内畑:やりたいんだけど方法が分からない、と本当によく言われます。やりたい方はすごくいるんですが、日本語が喋れるとかでもなければ、知り合いもいないから、どういう場所で自分たちがやっていいかも全然分からないと悩んでいる子が多いですね。
タカノ:じゃあアーティストからすると、内畑さんはありがたい存在なんですね。日韓の音楽が交流できる場所を作って、改めて感じたことは何かありますか?
内畑:『めちゃくちゃナイト』は日本で開催する方が割合的に大きいんですが、お客さんからは、曲はネット上とかで聴いているからファンとして楽しんでいたけど、実際にライブを見る機会はないから、日本でやってもらうと嬉しいです、という声をいただくことが多々あります。
あとは、ネットじゃなくてオフラインかつローカルで繋がっていくことで、お互いのクラブシーンや音楽的に見えてこなかったものがすごくクリアになっていく感じがします。こういう意味があってこういう音楽やっているんだなとか、こういう音圧だからこういう音楽がウケるんだなとか、そういうことが実際に知り合って交流する中で分かってきた部分がありますね。
タカノ:俺、Techno gaksuliのライブ見てみたいですもん。
Celeina:さあ「FIST BUMP」、グータッチで繋ぐ友達の輪ということでお友達をご紹介してもらっているんですけれども、どんなお友達をご紹介してくださいますか?
内畑:多才なかわいいオタクです。
タカノ:何という方でしょうか?
内畑:ライターでDJで、年表が大好きなパンスくんです。
Celeina:年表大好き?
タカノ:ちょっとそこら辺は明日聞いてみたいと思います。ライターでDJ、そして年表大好きなパンスさんをお迎えします。
Celeina:「FIST BUMP」今日は韓国音楽のイベント企画や制作を手がけられている内畑美里さんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann