メインコンテンツまでスキップ
NEWS EVENT SPECIAL SERIES

『めちゃくちゃナイト』の主催・内畑美里が繋ぐ、日本と韓国の音楽シーン

2024.2.20

#MUSIC

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

11月13日は、日本と韓国を繋ぐパーティー『めちゃくちゃナイト』の主催で、韓国音楽のイベント企画や制作を手がける内畑美里さんが登場。『めちゃくちゃナイト』を始めたきっかけや、今注目している韓国の音楽シーンなどについて伺いました。

日本と韓国を繋ぐパーティー『めちゃくちゃナイト』とは?

タカノ(MC):『めちゃくちゃナイト』は日本と韓国を繋ぐパーティーということですが、どんなイベントなんですか?

内畑:タイトル通りなんです。本当は、韓国と日本の女性のDJを集めてやりたいなと思って始めたパーティーだったんですが、やっていくにつれて、女性に特化してではなく、ジェンダーバランスを考えながら、日韓のDJの方を集めてやっていきたいなと思うようになりました。ジャンルとしても多種多様で、テクノをかける方もいれば、ディスコをかける方もいて、日本や韓国の歌謡曲をかける方もいれば、K-POPをかける方もいて、本当にめちゃくちゃなイベントです。

タカノ:新しい音楽との出会いが沢山ありそうでいいですね。今年迎えたアーティストはどんな方なんでしょうか?

内畑:8月にコロナが流行って以降初めて開催したんですが、その時はいつも呼んでいるTiger Discoという韓国のレコードディガーを呼びました。日本の歌謡曲や韓国の歌謡曲、あとはジャズとかも、幅広くディグっている方です。

Celeina(MC):お客さんはやっぱり音楽好きの方が多いんですか? それとも韓国カルチャーが好きな方、どちらもいる感じですか?

内畑:半々ぐらいだと思います。K-POPに特化したパーティーでもないので、クラブが好きで、大韓ロックとかの韓国のレコードをずっと掘ってきた方たちも来るし、クラブのパーティーとして気軽に遊びに来てくれる方もいます。

Celeina:いい意味でめちゃくちゃですね。

タカノ:そんな内畑さんですが、『めちゃくちゃナイト』を始め、韓国音楽のイベント制作などを手がけているということで。そもそも韓国音楽に触れたきっかけは何だったんですか?

内畑:20代の頃に恵比寿のLIQUIDROOMに勤めていたんですが、その頃にたまたま見たフライヤーに、fromコリアって書いてあるWedanceっていうバンドが載っていたんです。それがすごく気になって遊びに行ったという感じですね。

タカノ:きっかけはLIQUIDROOMでたまたま聴いたところから。

内畑:何も前情報もなく、ただfromコリアというワードが気になりすぎて、足を運んだのがきっかけでしたね。

タカノ:そこから韓国の音楽カルチャーを軸にした活動が始まるという。

内畑:個人的なものではありますが、やり始めましたね。

タカノ:そんな中で特別な出会いとかありました?

内畑:一番大きい出会いは、パク・ダハム(Park Daham)くんですね。韓国の男性なんですが、その子はヘリコプター・レコードというレーベルをやりながら、DJもするし、来日案件の企画もする子なんです。韓国のアーティストに出会うと、全員がダハムを知っているぐらいのキーパーソンです。コロナ以降なかなか来られなくなっているんですが、もともと日本にもよく来ていたので、日本の子もダハムという名前はよく知っていると思います。

Celeina:リスナーの皆さんも知っているかな。

内畑:いるかもしれないです。

タカノ:一緒にイベントをやったりしたんですか?

内畑:『めちゃくちゃナイト』の第1回はソウルでやったんですが、その時にダハムくんに「こういうコンセプトでパーティーをやりたいから、韓国のDJ紹介してくれませんか?」と声をかけて一緒に始めました。

タカノ:素敵ですね。

内畑:ダハムに感謝です。

大衆音楽「ポンチャック」を再構築するムーブメントに注目

Celeina:内畑さん的に、最近の韓国の音楽シーンで注目している新しいムーブメントはありますか?

内畑:私はメインストリームのものをパッと言えないんですけど、NewJeansの楽曲をプロデュースされている250(イオゴン)という方が、楽曲プロデュースの他にソロ活動もされていて、そのコンセプトが韓国の大衆音楽のポンチャックなのが面白いなと思っています

タカノ:長距離ドライバーとかが聴いたりする。

内畑:そうです。よくご存知ですね。

Celeina:以前、この話題を少しだけ話しましたよね。

タカノ:僕も250さんのソロが好きで聴いているんですよ。

内畑:最高ですよね。

タカノ:センスがすごくいいですよね。そこに注目したのか、みたいな。

内畑:ポンチャックとか、歌謡曲になるとトロットという言葉に変わるんですが、それの根底にある「ポン」という、音楽の感情的な部分に、ノスタルジックさやちょっとしたチープさがあるんです。今まで、ポンチャックをモダンにアップデートしてきたアーティストはいるんですけど、250は、チープさや自分が聴いてきたものを直球に受け止めて、ソロアルバムで再構築したんです。

ポンチャックは、私がよく遊んでいるようなアンダーグラウンドシーンでもDJでミックスする子が増えてきています。自分たちが幼い頃に聴いてあまりちゃんと受け止めてなかったり、当たり前すぎて今ピックアップする音楽じゃないと思ってきたりしたものに、もう一回向き合って、今の自分たちがやっている音楽に再解釈として落とし込むというのは、メインストリームでは250を筆頭に行われているし、アンダーグラウンドでも、Techno gaksuliという子がテクノとポンチャックを組み合わせたような音楽の活動をしているんです。

Celeina:テクノ✕ポンチャック。

タカノ:気になりますね。

内畑:それはムーブメントの1つかなと思います。

タカノ:Techno gaksuliの曲を用意していただいているとのことで、聴きたいと思うんですが、内畑さんに曲紹介をお願いしてもいいですか?

内畑:それではお聴きください。Techno gaksuliで”Jjam-bbong”。

RECOMMEND

NiEW’S PLAYLIST

編集部がオススメする音楽を随時更新中🆕

時代の機微に反応し、新しい選択肢を提示してくれるアーティストを紹介するプレイリスト「NiEW Best Music」。

有名無名やジャンル、国境を問わず、NiEW編集部がオススメする音楽を随時更新しています。

EVENTS