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江戸時代の東京の海岸線を歩く
Celeina:「海岸線を巡る会」は今年開催されたということですが。
田中:今年の春と夏に開催しました。
タカノ:江戸時代の東京の海岸線を歩いたとお聞きしています。
田中:そうですね。江戸時代に徳川家康がきてから、それまで田舎だった東京の埋め立てが進行したと思うんです。その埋め立てが進む以前の海岸線はどこだったのかなと思って歩きました。
タカノ:ということは、実際に歩くところは海の近くではない場合もあるんですか?
田中:意外だと思うんですが、皇居の前ぐらいまでは海なんです。なのでその周辺を歩いたりしました。
Celeina:スタジオの方に、今のお話しに繋がる「東京の埋め立て」という資料をお持ちいただいています。
タカノ:国会答弁とかで見るやつじゃないですよね? すごくしっかりした資料で、論文のような形でまとめられていますけれども。
Celeina:これはイベント用に作ったんですか?
田中:全然そういうわけではなくて。埋め立てについてちょっと興味を持って調べ始めたら、思ったより複雑な上に資料があまり残存していなかったんです。なので人によって言っていることも異なっていて、追求していったら気づいたときには50ページくらいになっていました。
タカノ:国土交通省の方とかではないですよね? 今となっては普通にビルが建っていたり陸地になっていたりする部分が、昔は海岸線だったというのは面白いです。
Celeina:確かに歴史を感じるのは面白いですね。田中さんは面白いと思ったことをピックアップしていますが、どのように掘り下げているんでしょうか?
田中:意識的に掘り下げようとは思っていないんです。分からないから調べていると、気がついたらハマっている感じです。
Celeina:田中さんの探究心に感服です。さて、ここで1曲お送りしようと思います。田中さんに、この時間にラジオでみんなで一緒に聴きたい曲を選んでもらいました。選曲理由から教えてください。
田中:安全地帯と井上陽水が一緒にやった曲でいきます。実は井上陽水のバックが安全地帯だった時代があり、この組み合わせでやったライブ盤『ライブ ジェラシー』があるのですが、惜しいことにそれはカセットでしかリリースされていないんです。CDなり、今のフォーマットでこのライブ盤がリリースしてもらうきっかけになればと思い、個人的な願望から、選びました。安全地帯、井上陽水で、“俺はシャウト!“。