グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
11月2日は、理容室「isel」の理容師・森元気さんが登場。理容師を目指したきっかけや、イベントを行ったりサブスクを導入したりするなど、独自の理容室を作り上げた理由を中心にお話しを伺いました。
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メインのコンセプトは、普通の理容室だけじゃない使い方
Celeina(MC):まず森さんのプロフィールをご紹介させていただきます。北海道生まれ。理容美容専門学校卒業後、早稲田の理容室で14年勤務。フリーランスを経て、高田馬場で理容室・isel(イセル)をオープンされています。
タカノ(MC):ラジオネーム・まきらんてさんという方からメッセージが来ています。「今日の『FIST BUMP』に出演する方は、ひょっとしたら私がずっと気になっている場所の方かもしれないんです……。看板は小さな茶色の木にサラサラっと文字が書いてあるのですが、なんと書いてあるのかおしゃれすぎて分からなくて。でもお店の名前の響きが、なんだかあの看板に書いてあった文字にピッタリのような気もして、ドキドキしながら放送を待っています」というメッセージをいただいているんです。木の看板にサラサラっと書いてありますか?
森:そうです。多分うちのような気がするので、ぜひ寄ってください。
タカノ:気になっている場所って仰ってますからね。メッセージありがとうございます。
Celeina:さてそんな森さんがされているiselですけれども、まず理容師を目指したきっかけはどこにあったんですか?
森:中学生ぐらいの時から自分で髪を切り始めたんです。高校生になったら友達の髪を切るようになって、それがきっかけですね。
Celeina:学校で切られていたんですか?
森:家に呼んで切っていました。
Celeina:そして今は高田馬場でiselをオープンされていますけれども、どんなコンセプトでオープンされたんですか?
森:普通は理容室って髪を切りに行くだけなんですけど、イベントを企画したりとか、サブスクのメニューを導入したりして、普通の理容室だけじゃない使い方ができるようにするというのは、メインのコンセプトとして考えていました。
タカノ:どんなイベントをやっているんですか?
森:コーヒー屋さんを呼んでイベントしたりとか、みんなでワインを飲みながら映画見たりとか、お寿司屋さんを呼んだりとか。
Celeina:すごくおしゃれ。
タカノ:誰でも参加できるんですか?
森:もちろん。人数が限られたイベントもあれば、誰でも来ていいよというイベントもあったりします。知り合った方の中で、自分も行きたいけど、髪を切りに行くところはもう決まっているという方がよくいるんですよ。そういう方が、僕たちのところに来られないというのがもったいないなと思っていて。
イベントだけは顔を出しに来るとか、そういう形でもうちの店に来られる人がいっぱいいてくれると、そこにいる僕のお客さんとか知り合いとかと繋がって、そこで人の輪が広がるというか、皆さんがもっと日々楽しくなるといいなと。
Celeina:iselが拠点になって1つのコミュニティが出来上がっているというか。
森:出来上がっていったら嬉しいなと思いますけど。
タカノ:あとは理容室がソフトウェアみたいになっているじゃないですか。色々入れ替えられるみたいなところも面白いですね。
森:だから最初からお店を作る時に、椅子とかカウンターとかを全部移動してどんな形にもできるようにしたんです。


タカノ:例えばDJとVJを呼んで、映像を流しながら、髪を切ったりとかも。
森:全然、何でも出来ます。
タカノ:どうですか、そういう企画。でもそういうコラボとか色々できますね。
森:あとはギャラリーもやったりします。頑張って活動している作家さんが普通にギャラリーを借りると、お金がかかっちゃうじゃないですか。でも僕は理容室で生計を立てて家賃を払っているので、作家さんが自分の作品を発表する場所として、うちをファーストステップにしてもらうみたいな応援の仕方ができたらいいなとかもあったりします。
タカノ:アーティストやクリエイターにとっては、そういう場所があるというのは本当にありがたい話ですよ。
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理容室1ヶ月通い放題のサブスクを導入
Celeina:ここまでiselのお話を聞いてきましたけれども、気になっているのが、お席が1席しかないという。こちらはこだわりがあるんですか?
森:大きい美容室とかだと回転数を優先して作るんですけど、それだとお客さんの満足度みたいなものってどんどん下がっていくと思っているんです。その満足度はあまり下げたくないというのがあって、1人で営業時間を少し長めにしてやっているんですけど、そっちの方がお客さんの心地よさを考えるといいかな、みたいな感じですね。
Celeina:いいですね。量より質ってことですね。
森:そうですね。
Celeina:理容室ですけれども、お客さんは女性の方もいらっしゃったりするんですか?
森:いらっしゃいますね。
タカノ:僕が気になっているのが、サブスクなんですよ。どういうメニューになっているんですか?
森:うちに1ヶ月通い放題という風にしています。例えばシャンプーだけするとか、顔剃りだけに行くとかもできますし、もちろんカラーもできます。
タカノ:眉毛だけちょっと整えるとかも?
森:できます。
タカノ:いいですね。
Celeina:回数制限はないんですか?
森:一応今のところはないです。ぱんぱんになったら作るかもしれないですけど、今はまだ全然大丈夫なんで。
タカノ:シャンプーだけできるとかもすごくありがたいですよね。
Celeina:特に女性で私みたいに髪の毛が長いと、シャンプーだけでも1日の時間がかなり取られちゃうんですよね。そういうのをお願いできたら、その間に仕事をやるとかリラックスしたりとかできますもんね。
森:そうです。そういう場所があると日々生活していて少し豊かというか。あとは女性は特に多いんですけど、前髪が目にかからないぐらいに切ってもすぐに伸びちゃうから、1ヶ月後に切れるように気持ち1cmぐらい短くする髪型を選んだりするじゃないですか。
Celeina:髪型に妥協しちゃうんですよね。
森:でも1、2週間後とかにもう1回前髪だけでも切れたら、いつでも自分の気に入った長さの髪型にできる。
Celeina:かゆいところに手が届きますね。
タカノ:俺も、もみあげが伸びるのが早くて困っているんですよ。だからもみあげだけ切りたいみたいな時に、サブスクで解決できるのはいいですね。あとはカットした後に、ハンドドリップのコーヒーも出していただけるという。
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理容室を経由して人と人が繋がっていく
森:コーヒーは僕が好きだというのもあるんです。ちょっと広いテーブルがあるんですけど、カットが終わったらそこでちょっと喋って帰るという感じの形になっているんですけど、それもなんか面白くて。前にいたお客さんと30分ぐらい喋っていると、次の予約のお客さんが来るじゃないですか。
例えば、この辺で飲食店探している人の次に飲食店の人が来たら、「そういえばさっき話していた人、この人ですよ」という風に接点ができると、「今度行きます」ってなるんですよ。

Celeina:すごい、髪の毛だけじゃない。
タカノ:スナックみたいな機能もあって面白いですね。時間を楽しみに来るという感じですね。
森:そうですね。そういう使い方ができたら面白いなと思っていたんです。
Celeina:isel、要チェックですね。さてここで1曲お送りしようかなと思うんですけれども、森さんにこの時間にみんなで聴きたい曲を選曲していただきました。選曲理由から教えていただけますか?
森:これは僕が18、19歳ぐらいの時に友達に教えてもらったんですけど、Nujabesというアーティストがめちゃくちゃかっこよくて。いつかお店を作った時に、お店のBGMをNujabesにしようってずっと言っていました。
タカノ:最高じゃないですか。
Celeina:もう完全に雰囲気が分かってきた。それでは曲紹介お願いします。
森:Nujabesの”Luv (sic) Part 4 featuring Shing02″をお願いします。
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iselとしての場を良くしながら、自分のやりたいことも追い求める
Celeina:先程iselのお話を色々とお伺いしてきましたけれども、こちらのお店がオープンから1年ということで、今後やりたいことはありますか?
森:個人的には、お店の内装の雰囲気が他とは少し変わっていて、その雰囲気が好きと言ってくれる方がいらっしゃるので、今後はお店の内装をデザインする仕事をやっていきたいなと思っています。飾り付けとか、僕の周りにいる作家さんの作品や古道具とかを組み合わせて飾り付けをするような。あとは、近くにあるスナックの昼間の空いている時間に、喫茶店をやりたいとも思っていますし、作家さんの作品を海外に売るというのも夢ですね。
タカノ:森さんは多才なんですよ。
Celeina:本当に、どれも今仰っていた未来が見えますよね。もう森さんお1人じゃ体も時間も足りないんじゃないかという。
タカノ:でも素敵な方々がお店に沢山集まって、繋がりもできてってことですもんね。
森:そうですね。お店に集まった何かしらの活動をされている方たちが、繋がって一緒に作品を作ったりイベントをやろうとしたりしていて、その時にはまたうちを貸してあげるからやりな、という風にどんどんなってきているんです。
Celeina:これからすごく楽しみですね。
森:いい場所になったらいいですけどね。
Celeina:でも理容師としてお1人でやられているのは、ちょっとお忙しいんじゃないですか?
森:まだまだ全然、予約は頑張ってやるので。
Celeina:じゃあ予約の枠はあるという。皆さんぜひ、iselをInstagramとかホットペッパービューティーとかでチェックして訪れてもらいたいと思います。「FIST BUMP」、本日は高田馬場にある理容室「isel」のオーナー、森元気さんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann