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小学生の時に見た『2001年宇宙の旅』に強い影響を受けた
タカノ:本日のテーマはフィルムということで、映画にまつわるトピックスを多めにお届けしているんですが、岩谷さんも頻繁に映画をご覧になるとのことで。どのような映画を観ていらっしゃるんですか?
岩屋:一番好きなのはスタンリー・キューブリックですね。小学生の時にSFマニアの先生が『2001年宇宙の旅』を見せてくれたことがあったんです。セリフもほとんどないし、見ていれば理解できるというわけでもなかったんです。それまで『ドラえもん』の映画しか見たことないような子供だったんですけど、何かすごいものを見たという感覚がありました。
タカノ:小学生で周りに同じように刺さっている友達いました?
岩屋:いや、みんなポカーンとしていました。でもその時の感覚がずっと残っていて、大人になってスタンリー・キューブリックの映画をいろいろと掘ったという感じで、強く影響を受けていますね。
タカノ:デザイナーとして、画面構成なども影響がありそうですね。
岩屋:そうですね。スタンリー・キューブリックは元々カメラマン出身なので、どこを撮っても画的に完成されていてすごく綺麗です。
タカノ:最後に、印象に残っている映画のセリフがあれば教えてください。
岩屋:2000年に発表された『ブリスター!』という伊藤英明さんが主演を務めた映画のセリフです。伊藤英明さんは、フィギュアコレクターでフィギュア取集をしすぎるあまり人生が崩壊している男の役をしているんですが、その男に対してフィギュアマニア仲間が言ったセリフがぐっときたんです。「集めるというのは学習なんだ」というセリフなんですが、フィギュアを集めて自己満足で終わっている主人公に対して言うシーンがあるんです。「集める体験を通して、自分が高められていくというプロセスなんだ」と言うんですよ。これは収集によって得た知見や経験で何か新しいことをやっていかなくてはならないという監督からのメッセージだと思って、刺さったセリフです。
タカノ:岩谷さんのスクラップブックを見ても、納得感のあるセリフですね。
Celeina:「FIST BUMP」今日は「GraphersRock」という名義で活動するグラフィックデザイナー、岩屋民穂さんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann