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2人だからこそできることをやっていく
Celeina:私もクリエイティブな仕事をしてる上でお伺いしたかったんですけど、すれ違いとかがあったときとか、喧嘩まではいかないけれど、考えてることにミスマッチがあったときに、どうやってそこをすり合わせていくんですか?
江田:2人でやっている以上、自分1人の考えが正解だとしたら2人でやる意味がなくなるんです。balっていうブランド名も、元々RODECっていうテクノミキサーのLRの部分にbalって書いてあったのがきっかけなんですよ。ベルギー産のミキサーなので、あまり見たことがなくて。バランスってbalなんだ、もっと短縮して表記できるんだなとか、いわゆる左右の考え方をバランス取ってクリエイティブしていけたらいいなと思ってたところもあって、balという名前にしたんです。
タカノ:お二人の関係値も含めてbalということなんですね。でも20年はすごい年月ですよ。何かブランドを長くやっていくために、江田さんが大事にしていることとかありますか?
江田:めちゃくちゃ成功しようとか、短期で売り抜け! みたいなイメージはあまりなくて、割とスムーズに気づいたら20年経ってたんですよね。だから長くやりたいなと思っているかもしれないです。ギュッと一発当てて、という感じじゃなくて、じわじわ30周年も40周年もできたらいいなというモチベーションでやっているところがポジティブなのかなと思います。あとは、ずっとサポートしていただいてるお客さんのおかげだとも本当に思いますね。
タカノ:無理のないところでっていう。
江田:そうですね。
Celeina:先程音楽のお話もありましたが、今週9月22日の金曜日にGARDEN新木場FACTORYにて、Rainbow Disco Clubが手がけるbal20周年記念イベントも開催されるということで。Rainbow Disco Clubとの関わりは元々あったんですか?
江田:ずっと前から20周年ではTheo Parrishを呼びたいと思ってたんです。ただご存知の通りコロナがあって、ここ数年間アクセスできない状況だったりとか、あと僕らはアパレルブランドなんで、自分たちだけでどうこうできるものなのかというのもあったんですよね。
そこで、うちのスタッフでMonkey TimersというDJをやっているコンビの片割れの武川がいるんですが、彼がRainbow Disco Clubさんと仲良くやらせてもらっていたので、そこを経由して相談させてもらったら、ちょうどTheo Parrishを呼ぼうと思ってたという話だったので、スポンサードさせてくださいということで、結果としてこういう形になりました。
タカノ:Theo Parrish来日で大きなニュースになってますからね。
Celeina:金曜日が楽しみですね。
江田:めちゃくちゃ楽しみですね。20年前ぐらいに、西麻布にYellowというクラブがあったんですけど、あそこでTheo Parrishのギグを初めて観たんです。それで、そこに僕も蒲谷も、それからその当時遊んでたやつもみんな一緒にいたという、その共通体験もあるので、これはTheo Parrishしかないなという。
タカノ:江田さんにとっても蒲谷さんにとっても思い入れのあるアーティストということで、20周年にふさわしいイベントになりそうですね。ではここで1曲、江田さんにこの時間にラジオでみんなで一緒に聴きたい曲を選んでもらったんですが、どんな曲でしょうか?
江田:以前バンクーバーにて、友達の「PHINGERIN」というブランドのパーティーがあったんです。PowderというDJがプレイするので、C.E(cav empt)のクルーと遊びに行ったんですよね。そこで、もともとレコードも所有してたりしたMood Hutというレーベル周りのPender Street Steppersを紹介してもらったんですが、二人ともナイスガイでした。で、ここ最近の新譜でレコードも買った彼らのダブミックスが時間帯的にもいいかなと思って選ばせてもらいました。
タカノ:ありがとうございます。では曲紹介お願いします。
江田:“The Way They Do (Pender Street Steppers Dub Mix)”RTSAK。