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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

レモンサワー専門バー「OPEN BOOK」を成功させた田中開の戦略と嗅覚

2023.11.21

#BOOK

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

9月14日は、デザイナーの岡沢高宏さんからの紹介で、新宿ゴールデン街のレモンサワー専門店「OPEN BOOK」の店主・田中開さんが出演。レモンサワー専門店をオープンした理由や新たにオープンした缶チューハイ工場の話、最近、発売したエッセイ集などについて伺いました。

レモンサワー専門店をオープンした理由

タカノ(MC):「ミスターゴールデン街」ということで。

田中:そうなんです。

Celeina(MC):(笑)。お2人はこのコーナーでお話するのが2度目なんですよね?

タカノ:実は、そうなんです。ちょっとご説明させていただきますと、開さんはGRAND MARQUEEが始まって3日目ですよ! 1年前ぐらいにご登場いただいて。

田中:その後にも、もう1回ありましたよね? 打診したけど、さすがに多すぎるからダメって言われたような。

タカノ:東京のいろんな人をつないでいくと、開さんにつながるという。

Celeina:嘘でしょう?

田中:フィクサーなんで。

タカノ:(笑)。東京のカルチャーのフィクサーなの。昨年の10月5日って書いてあるから、2022年の10月5日ぶりに2回目登場ということなんですけどね。

田中:よろしくお願いします。準レギュラーだと思ってるんで。

Celeina:私よりも、古い先輩ですよね。

タカノ:なんか面白いですね。

田中:そうですね。確かFIST BUMPの最初は、週をまたいでずっと紹介を続けていく予定で、俺たちが地元の高校の同級生とか紹介して台無しにしようとか言って。それで1週間で1回紹介者をリセットしようって、多分なったはずです。

Celeina:田中さんのせいってことですか?(笑)

タカノ:そんなことないと思うけど(笑)。でも、あの週はなかなかエキサイティングでしたね。みんなヤンチャ系の方が多かったりとかして。

Celeina:何はともあれ、田中開さん、リスナーの皆さん、もしかしたら前回を聴いていない方もいらっしゃるかもしれないので、OPEN BOOKの話もできればと思ってるんですけど、新宿のゴールデン街にあるんですよね? 史上最高のレモンサワーを出すと言われているバー。

田中:そうです。

Celeina:こちらは、いつオープンされたんですか?

田中:2015年なんで、もう8年になります。

Celeina:最初からレモンサワー?

田中:最初から、レモンサワーしかない……という体でやってます。

タカノ:体で(笑)。裏メニューはあるかもしれない?

田中:もちろん。

タカノ:なんで、またレモンサワーに?

田中:話すと長くなるんですけど、めっちゃギュッとすると、流行りそうだったからです。

タカノ:レモンサワーは好きだったみたいなことですか?

田中:全然。

タカノ:本当?

田中:そうなんですよ。

タカノ:じゃあ、やっぱり流行りそうっていう、マーケティング目線で(笑)。

田中:僕は、現代レモンサワーブームの火付け役と、勝手に自称してるんで。

タカノ:なんか、そんな気もしてきちゃうけどね。

Celeina:いや、私、もう開さんのテンポに引き込まれてます(笑)。

タカノ:めちゃくちゃオシャレなお店と聞いてて、この番組のプロデューサはお邪魔したみたいですが、僕はまだ行けてないです。

Celeina:私も行ってみたい! 実は私ゴールデン街に行ったことなくて。

田中:是非、いつでも。

Celeina:ゴールデン街ビギナーとして、OPEN BOOKはファーストで行くのはどうなんですか?

田中:完全にウチがファースト、オススメですね。店をはじめた8年前とか、やっぱり、まだ行きづらい場所だったんですけど、ゴールデン街に200店舗ある中で、禁煙の店って2~3件しか無くて、その内の一つがOPEN BOOKなんですけど。

Celeina:禁煙というのは、こだわりがあるんですか?

田中:来やすくしたいとかですね。トイレが汚いとか、みんなタバコ吸っているとかっていうのがあると、女の子が来づらかったりするので。ウチの店って、恵比寿にあったら、オシャレでも何でもない普通の店なんですよ。小汚いところにあるから、急にオシャレに見えるというギャップブランディングなんですよね。

Celeina:ビジネスパーソナリティの部分が、すごい出てますけど(笑)。

タカノ:店舗の写真を見ると、内装オシャレでね。

田中:内装、頑張りました。

タカノ:本がズラッと並んで。

田中:僕のおじいちゃんの蔵書を内装に使いたいなってところから始めて。最初、水だけでも良いかなと思ったんですけど。水だけ100円とか。あんまりやる気なかったし。でも、やるならちゃんとやりたいと思って、1個のドリンクにこだわったら流行るなって思ったんですよ。飲食店も10年前ぐらいから、こだわって1個やっている店がちょっとずつ流行り出してたんですよね。何とか専門店みたいな。だから、そういうドリンク系の専門店やろうっていうのが、きっかけでした。

タカノ:それがレモンサワーということでね。お客さんは、どんな人が多いですか?

田中:お客さんは、やっぱり素晴らしい人たちが多いですね。

タカノ:素晴らしい人たち(笑)。老若男女みたいな。

田中:そうですね。ゴールデン街らしい人もいれば、ウチをきっかけに使ってもらうみたいな、新宿に寄った時には、あそこだったら知っているなみたいに使ってもらうことが多いですね。

タカノ:開さんも結構、お店に立ってます?

田中:お店には立ってないです。でも、呼ばれたら、行きます。呼んでください。

Celeina:どこにいらっしゃるんですか?

田中:最近は、ゴールデン街で飲んでます。

Celeina:違うお店で飲んでいるんですか?

田中:はい。

Celeina:それはプライベートで? それとも、ちょっとビジネス的な?

田中:店にいると、ずっと人と会っちゃうんで。僕に会いに来てくれるのは嬉しいですけど、ずっといることになっちゃうから。あと、やっぱり久々に会う人って名前を覚えてないから。

Celeina:正直(笑)。

田中:俺、名前覚えてないけど「先輩」って言うんですよ。

タカノ:それ良い!

田中:先輩、ご無沙汰っす! とか言って。先輩が5人ぐらいなっちゃうんですよ。

タカノ:先輩だらけになっちゃう(笑)。

田中:先輩がいて、先生が出てきて、今度は師匠が出てきて、そろそろヤバいなみたいな。無いなってなるんですよね。

タカノ:でも、良い解決策というか処世術というか。ストリートですよね、開さんって。

日本初の缶チューハイの工場を新たにオープン

Celeina:いろいろOPEN BOOKのお話を聞いていて、ルーツの部分が気になっちゃったんですけど、開さんは学生の頃とか、どういったカルチャーに触れていたんですか? 映画とか好きな趣味とか。

タカノ:めっちゃ詳しいイメージ。

田中:ゴリゴリ体育会です。

タカノ:体育会系? 何をされていたんですか?

田中:バドミントンをずっとやってました。

タカノ:バトミントン! バトミントンっぽくないんすよ。

田中:そうですね。

タカノ:バスケとかね。身長すごい高くてね。

Celeina:バトミントンっていうルーツに、これから戻っていく予定はあるんですか?

田中:たまに遊びでやるぐらいなんで。当時は、大学のチームが強かったんで。インカレの準優勝チームのベンチに入ってますからね。

タカノ:ベンチでしょ。すごいのかよくわからないけど(笑)。

田中:全然、試合に出ないベンチなんで。靴すら持っていってない。

タカノ:いやでも、学生時代から、いろいろ音楽とか映画とか触れたりしていたんですか?

田中:なんか好きでしたね。哲学サークルとか入っていました。

タカノ:哲学サークル? 何をやるんですか?

田中:ずっと『精神分析入門』をひたすら4年かけて読むみたいな。

タカノ:面白そうだけど、不思議。バトミントンがあって、かたや哲学サークルで精神分析っていう。

Celeina:そこから大人になってレモンサワー。

タカノ:いろいろとカオスなんですけど、僕、気になっているのが、最近また新店舗も出されたということで、これはどんなお店なんでしょうか?

田中:新宿御苑の方に出しまして。実は今日も、持ってきたんですけど、日本初の缶チューハイの工場を作ったんです。

Celeina:お店の中に?

田中:工場の中にお店があるみたいな。クラフトビールでもあるじゃないですか。作っている横で飲めるみたいな。ああいう感じで、レモンサワーの工場と、それが飲める店っていうのを作ったんです。

Celeina:新宿御苑の「OPENBOOK破」。

田中:そうです。エヴァンゲリオン好きなんだって言われるんですけど、そうじゃないと。序破急、ちゃんと世阿弥の方だと。エヴァインスパイアとか、やめてくれと。エヴァも両方好きなんですけど。

Celeina:(笑)。それは、どういった経緯で作ろうと思ったんですか?

田中:コロナのときにはお店をやれなくなって、これからは商品を作っていきたいなっていうのをちょうど思ってて。日本の缶チューハイって、ちょっと美味しくないというか、コンビニとかでも安酒みたいなイメージじゃないですか。クラフトビールだったら、棚を占有するのが当たり前にある時代で。もうちょっと、日本の焼酎とか日本の素材を使う缶チューハイがあっても良いんじゃないかなと。で、いろいろ探していたんですけど、ちっちゃいロットで作れる工場がそもそも無いんで、じゃあ、自分で作っちゃおうみたいな。

Celeina:もうオープンされています?

田中:オープンしました。

Celeina:営業時間は何時から何時ぐらいで?

田中:ちょっと覚えてないですね。確か、木金土日の昼からやっています。

タカノ:昼からやっている(笑)。

Celeina:どこを見れば良いんですかね。

田中:SNSですね。「OPENBOOK破」というInstagramのアカウントがありますので。

タカノ:皆さん、ぜひ検索を。

Celeina:というわけで、ここで1曲、音楽かけちゃいましょうね。開さんに、この時間にみんなで聴きたい曲を選んでもらったんですけれども、選曲理由から教えてください。

田中:同い年のはずで、面識は当然ないんですけど。すごいずっと好きで、いつか会いたいなとか勝手に思ってる人で。打ち込み系っていうか、電子音系。イメージとしては、テレビのチャンネルをザッピングしてる感じ、ずっとガチャガチャ変えているイメージが僕すごい好きで、選ばせてもらいました。

Celeina:いいですね。曲紹介お願いします。

田中:in the blue shirtの“Park with a Pond”です。

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