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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

Winiche & Co.のKATSUに聞く、モノ集めが秘めるエモーショナルな思い出

2023.11.15

#FASHION

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

9月11日は、ファッションブランド「Winiche & Co.」のKATSUさんが出演。今回は、「Winiche & Co.」で独自に開発したソックスの話だけでなく、モノ集めのプロとしてお菓子の空き箱やスプレー缶を集める理由や、所有数1000足にも上るスニーカーのコレクションについてのお話を伺いました。

お菓子のパッケージもスニーカーも捨てられない

Celeina(MC):週の最初は番組が推薦するこの方、お菓子の空き箱やスプレー缶、そしてスニーカーを1000足も所有されている、モノ集めのプロ、Winiche & Co.のKATSUさんです。よろしくお願いします。

KATSU:こんにちは、Winiche & Co.のKATSUです。よろしくお願いします。

タカノ(MC):お菓子の空き箱というのは、いわゆる食べたら捨てちゃうやつですよね。

KATSU:そうですね。シリアルのパッケージとか、アメリカのお菓子のパッケージとかはグラフィックが大好きで集めるようになって、捨てられなくなってしまったんです。

タカノ:オレオとか、かわいいですね。

Celeina:たくさんお持ちいただいて。

KATSU:オレオもありますし、冷凍食品のパッケージとかも最近集めています。

Celeina:ホワイト・キャッスル!

KATSU:分かりますか?

Celeina:分かりますよ。アメリカのファーストフードのお店なんですけど、これは冷凍食品ですよね。「スライダー」という小さいバーガーが有名なの。今、私の半分のアメリカ人の心がくすぐられている。

タカノ:本当にカラフルで、ちょっともうすでにスタジオが雑貨屋さんぽくなりつつある。

Celeina:シナモントーストクランチ!

タカノ:なになに。

Celeina:これはアメリカではおなじみのシリアルです。

KATSU:子どもにとってはフレーバー的にナンバーワンじゃないですかね。

Celeina:そう、ナンバーワンです。ということで、まずKATSUさんの簡単なプロフィールをご紹介させてください。10代からストリートカルチャーに興味を持ち、グラフィックデザインやマーケティングの仕事を経て、2007年にアパレルブランド「Winiche & Co.」をスタート。現在は「スラウチソックス(Slouch socks)」にフォーカスして展開中です。

タカノ:お菓子のパッケージも、日本のお菓子というよりは、海外のパッケージが多いんですか?

KATSU:そうですね。中学生ぐらいから興味を持ち出して。

Celeina:お菓子の中身じゃなくて、箱のデザインに興味を持たれたということですか?

KATSU:はい。特にデザインにもともと興味があったので、自然にそういうものを集めるようになっていたという感じですね。

Celeina:そしてスニーカーもめちゃくちゃ集められてるということですけれども、1000足。

KATSU:いや、ただ捨てられないだけなんです。

タカノ:いやいや。

Celeina:もうお店ですよね。

タカノ:完全にお店ですよ。お家はどういう風になっているんですか?

KATSU:お家というか倉庫ですね。そこで仕事もお店も何もかも全てそこでやる、というスタイルになってます。

タカノ:お店をされてますけれども、スニーカー集めは趣味というかライフワークみたいな感じなんですか?

KATSU:そうですね、集めるというよりは、履いて楽しむのが趣味なんですが。僕、中学生の頃からバスケットボールを始めたんですが、そのバスケットボールシューズを捨てられなかったんです。そこからスタートして、思い出とともにどんどんスニーカーが捨てられない状況に陥っていったという感じですね。

タカノ:でもそうなると毎朝、どれ履いて行こうって迷いません?

KATSU:そこら辺は、カラーリングを楽しんだりとか、ファッションとコーディネートを合わせるのがスニーカーの楽しみでもあるんで。

Celeina:今日はどういうのを履かれてるんですか? 

KATSU:今日はアシックスのNICっていうモデルを履いてますね。

Celeina:すごい緑、白とシルバーの色が入ってて、爽やかだけど秋っぽい。

タカノ:カラーリングがかっこいい。

KATSU:ありがとうございます。

タカノ:毎日何を着て、どのスニーカー合わせようみたいなのは、ワクワク感がずっと続いていって楽しそうですね。

エアージョーダンだけで300足以上、世界に72足しかないものも

Celeina:KATSUさんは世界的にもジョーダンフリークとしてすごい有名だということも伺っておりますけれども。

KATSU:世界的にというほどではないんですけどね。

Celeina:エアージョーダンだけで300足。

KATSU:多分300足以上ありそうな気がしますけど、そこら辺までしか数えたことがないので、300足って言うようにしてます。

タカノ:自分でも把握できないぐらい持ってるんですね。

Celeina:ちなみに、お持ちのスニーカーの中で1番レアなジョーダンとか聞きたいです。

KATSU:1番レアって言うと、もしかするとUNDEFEATEDのジョーダン4っていう、72足ぐらいしかないジョーダンですね。

タカノ:この世に、72足しか存在してないやつの内の1つを持っている。

KATSU:はい。

タカノ:それはご自宅にあるんですか?

KATSU:あります。でももうそれも壊れそうな感じなんで、世の中的に言ったらゴミです(笑)。

Celeina:やっぱりガシガシ履くタイプなんですね。

KATSU:それは履いてないんですけど、スニーカーは結局加水分解をしてしまうんです。

Celeina:やだー。

タカノ:悲しい。

KATSU:はい、悲しい末路を。

Celeina:置いておくと、少しずつ劣化していってしまう。

KATSU:それがあるので、スニーカー集めはゴミ集めと一緒かなって僕は思ってます。

Celeina:いやいや。

タカノ:宝物ですよ。だってジョーダン博物館でしたっけ。そういったもの。

KATSU:原宿に先日オープンした『World of Flight』っていうジョーダンのストアがあるんですけれども、そこに僕のコレクションしたものを多少飾っていただいていたりはします。

タカノ:じゃあそこに行けば。

KATSU:そうですね、僕の持っている珍しいものは一応数足置いてあります。

タカノ:これはチェックしに行きましょう。

KATSU:ジョーダンとともに見に行ってやってください。

Celeina:KATSUさんはやっぱりスニーカーがお好きだということで、街中歩いてても人が履いてるスニーカー見ちゃいますか?

KATSU:すごく見ますね。足元から上にあがっていくタイプですね。

Celeina:ちょっと緊張してきた。足隠そうかな(笑)。

タカノ:僕は母親がめちゃくちゃ断捨離の鬼なんですよ。スニーカーも「あんた足何本あるの」っていうお決まりのやり取りがあるんですけど、KATSUさんは周りに反対する人がいたりとかあったりしないですか?

KATSU:昔はすごくありましたけど、もう諦めたんでしょうね。

タカノ:もうここまで来たら。

KATSU:はい。何を言っても駄目だっていう感じだと思います。

タカノ:確かに1000足までいったら突き抜けてますから。その分野ではもう、プロ収集家ですからね。

思い出を形のあるもので残す

Celeina:中学生の頃から、本日お持ちいただいたようなお菓子のパッケージとかを集めるのが好きになったと仰ってましたけど、これもスニーカーと同じように沢山集められてるんですか?

KATSU:沢山というほどではないんですけど、アメリカに旅に行ったときの思い出的な感じで結構持って帰ってくることが多いですかね。

Celeina:思い出ね。確かに私、KATSUさんがお菓子の空き箱を集めてらっしゃるっていうのを知ったときに、自分の幼少期を思い出したんです。私も実は、思い出だからって言って、飴玉とかをハサミで綺麗に開けて、それを全部折り畳んでめっちゃ集めていたんですよね。その中でもすごく印象に残っているのが、ディズニーランドで買ったお菓子なんです。なのでKATSUさんに言われて、私は思い出を保存してたんだなって一致しました。

タカノ:KATSUさんもたまに色々コレクションを見返したりとかして、あの時ああだったなみたいなことを思い出すんですか?

KATSU:思い出しますね。この前もたまたま何か資料を探していて、ニューヨークを旅したときのものを開いていたら、その当時に買ったSupremeのレシートが出てきて、この値段で買ってたんだみたいな思い出がすごいありました。

Celeina:レシートいいですね。

タカノ:確かに、時間とかも刻まれてますもんね。

KATSU:そうですね、時間も日にちも全部が刻まれてるんで、あの時はすごくエモかったですね。

タカノ:ちょっと価値観が変わりますね。僕は結構捨てちゃう派なんですけど、何か取っておこうかなという気持ちになってきた。

Celeina:バランスですよね。全部集めてたらもう果てしないよ。だから何か1つ、KATSUさんみたいにスニーカーとかお菓子の空き箱とか、私みたいな飴玉の袋とか。何か思い出を形として触れるものとして取っておくというのは素敵かもしれない。

タカノ:まだまだお話を伺っていきたいんですけども、1曲挟みたいと思います。KATSUさんに、みんなでこの時間に聴きたい曲を選んでもらったんですけど、どんな曲でしょうか。

KATSU:NewJeansの”ETA”です。

Celeina:おお! それは何故ですか?

KATSU:僕は映画とかも大好きで、ラリー・クラークの『KIDS / キッズ』とか、ソフィア・コッポラの映画とかが、育ったジェネレーションの中にあったんですけども、今娘と話していて、NewJeansを見るとその世界観がすごく感じられていいなというのがありまして。

Celeina:なるほど、懐かしさを感じるということですか?

KATSU:ものすごくそうですね。さっきの感じじゃないですけど、NewJeansはエモいですね。

Celeina:いいですね。ではみんなで聴きましょう。

https://youtu.be/jOTfBlKSQYY?feature=shared

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