グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
8月31日は、メディアアーティストの福地諒さんからの紹介で、インストバンド「neco眠る」のドラマー、そしてグラフィックデザイナーとしても活動する三木章弘(みき あきひろ)さんが出演。ドラムをはじめたきっかけや、neco眠るに加入したきっかけ、ドラマーとグラフィックデザイナーの二刀流のメリットなどについて伺いました。
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コナミ「ドラムマニア」でドラムをスタートからまさかの就職
Celeina(MC):まずプロフィールご紹介させていただきます。1988年北海道生まれ。グラフィックデザイナー、ビジュアルアーティスト、そしてインストバンド「neco 眠る」のドラムを担当されています。大学ではビジュアルデザインを専攻され、株式会社コナミデジタルエンタテインメントを経て現在はフリーランスとして独立。現在は拠点を関西から東京に移して活動中です。
タカノ(MC):本当に幅広く活動されていますけど、まず、グラフィックとドラム、興味を持ったのはどっちが先だったんですか?
三木:先に興味を持ったのは音楽の方なんで、ドラムからですね。
Celeina:ドラムはいつ頃、始められたんですか?
三木:始めたのは中2の冬だったと思います。CMとかの音楽で興味を持ったのもありますし、テレビドラマの主題歌で、好きなバンドが出来てみたいな感じで、ちょっとやってみようかなみたいな。
Celeina:へえ。当時はどんなアーティストの音楽を聴いていたんですか?
三木:THE BLUE HEARTSの“夢”がドラマでかかっていたんで、そこから、当時はTHE HIGH-LOWSだったので、THE HIGH-LOWSを聴いてみたり。
タカノ:そうだったんですね! 何がきっかけになるか分からないですね。
三木:あと、ドラム自体は、当時ゲームセンターにコナミの「ドラムマニア」が出た頃だったので、それをやってみて、できるかもというのがきっかけの一つとしてありました。
Celeina:中2の時に、ゲームセンターでドラムのゲームと出会ったということですか?
三木:そうですね。
タカノ:それがコナミのドラムマニアで、後にコナミに就職?
三木:入りましたね。
タカノ:そんなことあります?(笑)
Celeina:すごい!(笑) 中2から就職まですっ飛ばしちゃいましたけど、その間は実際にドラムに触って、バンドに加入されたりもしてましたか?
三木:同級生とかとバンドを組んで、ずっとやってました。
タカノ:それで、コナミではどんなお仕事だったんですか?
三木:コナミではゲームセンターのゲームの部署に配属されて、ゲームの中身ではなく、ゲーム機の上で光ってる看板みたいなロゴとか、ゲーム機に貼ってあるシールとか、そういう印刷物をメインに作ってました。
タカノ:ゲーム筐体のデザインというか。
三木:はい。
Celeina:好きを仕事にするって、まさにこれのこと?
タカノ:運命的なものも感じますよね。
Celeina:入社するときには、そのエピソードも語りつつという感じだったんですか?
三木:語ったような気はしますね。使えるものは全部使おうと(笑)。
Celeina:へぇ(笑)。インストバンド「neco眠る」に加入されたのはいつ頃なんですか?

三木:コナミに入って1年経ったぐらいですかね。
タカノ:もう社会人としてバンドに加入されたという。
三木:そうですね。
Celeina:でも、入社1年目って結構お仕事忙しくなかったですか?
三木:いや、意外と1年目はそこまで忙しくなかった記憶があるんですよね。徐々に忙しくはなっていったんですけど。
タカノ:neco眠るに加入したきっかけはどんなことだったんですか?
三木:僕、ドラム2代目なんですけど、当時、ドラムの人が辞めてバンド自体は休止中だったんですね。その後、再開しようという動きがあったみたいで、ドラムを募集しますみたいなのがSNSで流れてきて、メール送ってみたという感じですね。
タカノ:メンバーの方とは面識はなかったんですか?
三木:僕が高校生の時にバンドで対バンはしてたんですけど、喋ったことはなかったです。共通のバンド友達はいたし、近しいと思ってくれたのか1回飲みに行こうよってなって飲みに行って、ドラムは叩かずにそのまま意気投合して、よろしくみたいな感じでした。
Celeina:すごい! そんなことあるんですね。
タカノ:でも、それぐらい、バイブスが合ったんでしょうね。
三木:人だから! って言われました(笑)。ドラムは、まあ練習すればいいからって。
タカノ:なるほど(笑)。
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働きながらバンド活動をすること
タカノ:気になったのが、僕もアーティスト活動しているんですけど、DTMなんですよね。きっかけが、社会人になってから音楽をやろうとなった時に、バンドって集まって練習するのとか大変そうだなと思ったからなんですよ。そこら辺って、どうやって調整とかされました?
三木:集まるのは大変ですね。今、メンバーが6人いるんですけど、大阪に3人と東京に3人なんですよ。
Celeina:あらら。
三木:なので、各拠点で3人ずつで練習することもありますし、ライブ前に前日入りして、スタジオに何時間か入ってみたいなこともありますね。
タカノ:では、ライブはどっちかに3人が集まる?
三木:そうですね。
タカノ:でも、やっぱり大変ですよね。
Celeina:移動もあるしね。その時、コナミでお仕事されながらバンドをやっていた頃のワークライフバランスみたいなのって、どんな感じで組まれていたんですか?
三木:当時も、僕以外にも会社員をやってるメンバーもいたので、基本的にライブは土日ぐらいしかやらないという話は、入る前から聞いていました。だから、平日は働いていて、土日はライブをすることが多かったり、練習だったりという感じです。
Celeina:ルーティンが合うことは大事かもしれないですね。
三木:そうですね。
タカノ:これを今、聞いてくれているリスナーの方の中でも、社会人をやっていて忙しくて、ちょっとバンドやる勇気が出ないみたいな方も、この三木さんのお話を聞いて、勇気が出るかもしれませんね。
Celeina:確かに。そして、今はコナミから独立されていて、フリーランスとしてビジュアルデザインなどをやられてるということですけれども、三木さんのInstagram、すごいカッコ良いんですよ。印象に残っているお仕事、嬉しかったお仕事ってありますか?
三木:やっぱり音楽がずっと好きだったので、ELLEGARDENの配信のジャケとかやらせてもらった時は嬉しかったです。

Celeina:うわー! いいですね。
タカノ:三木さんご本人も、音楽活動やられていますし、グラフィックデザインの方とつながるって嬉しいですよね。
三木:そうですね。
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シェアオフィスならではの魅力
Celeina:今は独立されてデザインをやられてるということですけれども、基本的に、お仕事はお1人ですか? それとも、チームで動くこともあるんですか?
三木:チームで動くことが多いですね。どういう風にしたいか考えるディレクションみたいな人がいることもあるし、こういうサービスを作りたいという人とやることもあるし、僕1人で完結するというよりは、いろんな人とコミュニケーションを取りながらやっています。
タカノ:オフィスとかに行って仕事をされるタイプですか?
三木:今はシェアオフィスを借りて、そこでやっています。
Celeina:シェアオフィス、ちょっと気になってるんですよね。ヘビーユーザーですか?
三木:そうですね。基本的には毎日、行っています。
Celeina:お家で仕事するのと、オフィスで仕事するのは違いますか?
三木:違いますね。グラフィックデザインは、家でやろうと思ったら全然できちゃうんですけど、やっぱり雑談したり他の人が作っているものを見たりもできますし、グラフィックデザイナー以外にもシェアオフィスには居るので、そこでコミュニケーションも回るし、何か思いつくこともあります。あと、別の仕事に引き入れるパターンもあります。

Celeina:そんなに和気あいあいとしているシェアオフィスなんですね。
三木:そうですね。遊んでいるみたいな日もありますし。
Celeina:楽しそう! ちょっと調べてみるもんですね。
タカノ:僕も、ちょっと見てみようかなと思いました(笑)。
Celeina:いいですね。さあ、ここで1曲、音楽をお送りしたいと思います。三木さんがドラムとして参加しているneco眠るの楽曲をお送りしたいと思うんですが、曲紹介をお願いできますか。
三木:今年の4月に新しいアルバム『実家の鍵』というのを出したんですけど、その中から“大人になっても”という曲をお願いします。
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デザイナーとドラマー、二刀流のメリット
タカノ:neco眠るの空気感がすごく好きなんですよ。カッコ良さと穏やかさが同居している感じというかね。すごく素敵な曲です。
三木:ありがとうございます。
Celeina:今後のライブの予定などございますか?
三木:1つ目は大阪なんですけど10月7日に僕らが企画している『こんがりおんがく祭』というのが、大阪の名村造船所跡地というところであります。で、もう1つは10月28日に下北沢のBASEMENTBARというところで、快速東京というバンドとツーマンライブをする予定です。
タカノ:詳しくは、neco眠るのSNSを見れば?
三木:そうですね。
Celeina:はい。三木さんに先ほどから、ドラマーとして、デザイナーとしてのいろんな仕事のお話を伺ってきましたけれども、デザイナーとドラマーの2つの顔を持つことの良さって、どう思われますか?
三木:音楽とグラフィックで会う人種が違うので、違うコミュニケーションが生まれるのが僕の中で刺激になっていると思います。
Celeina:なるほど。いい具合にリフレッシュできて、もう一つのプラットフォームに行って、また刺激を受けてという。
三木:そうですね。
タカノ:二刀流じゃないですか。なんか憧れちゃいます(笑)。
Celeina:三木さんは2019年に東京に拠点を移されているとのことですけれども、東京ってどんな街ですか?
三木:イベントとかも多いし、ペースがすごい早いと思います。僕が来た当時はコロナだったんで、結構のんびりしていたんですけど、最近すごい加速しているなというのが実感として湧いてきました。
Celeina:コロナスタートだと、また違った世界の見え方がしますよね。面白いな。neco眠るの今後のライブ予定などもリスナーの皆さん、ぜひチェックしてもらえればと思います。「FIST BUMP」本日は、インストバンドneco眠るのドラマー、そしてグラフィックデザイナーとしても活動する三木章弘さんをお迎えしました。ありがとうございました。
三木:ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann