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ヒップホップから影響を受けた作風
タカノ:美大時代からこういう作風だったんですか?
ARUMANA:最初の方は油絵を描いていたんですけど、大学2年生くらいからPCを使って描くようになって。そのときは今みたいな感じではなく、もう少し美術寄りというか、美術の文脈から昔の古典絵画をサンプリングして描いていたんです。ただ、この電気グルーヴの人面犬は……。
Celeina:人面犬(笑)。
ARUMANA:これは大学を卒業した少し後ぐらいに依頼が来たんです。そのときに自分で描いていた絵とリミックスして、顔を瀧さんと卓球さんに変えて。レオナルド・ダ・ヴィンチみたいなイメージで描きました。
タカノ:先ほどからサンプリングとかリミックスとかっていう単語が出てくるじゃないですか。音楽的というか、ヒップホップ的な感じがしますよね。
Celeina:どんなカルチャーに影響されてきたんですか?
ARUMANA:それはこのTシャツの通りヒップホップですね。
Celeina:ヒップポップは音楽から入ったんですか? それともファッションから?
ARUMANA:音楽からです。日本語ラップを最初に聴いていて、そこから昔の作品をディグったり、USのヒップホップを聴いたり。それでサンプリングやマッシュアップの文化を面白いなと思って、自分の表現でもよく使うようになりました。
タカノ:マッシュアップといえばSNSでの投稿が本当にエッジが効いているんですよ。例えばですけど、『HUNTER×HUNTER』の表紙風にハリウッドザコシショウさんが描かれている『ハンマー×カンマー』とか。あれは結構バズってましたよね。

ARUMANA:あれはめちゃめちゃバズりましたね。一番最初の投稿は10万いいねぐらいですね。
タカノ:あとは『AKIRA』×ピエール瀧で『TAKIRA』。

タカノ:こういう発想はどこから来るんですか?
ARUMANA:ダジャレですね。言葉がまずあって、そこからどういうふうにビジュアライズしたら面白いかイメージして絵を作っていくパターンが多いです。モノにもよりますけど。