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「考える」ことと「楽しむ」ことが一体化したフェス
『DEFOAMAT』実行委員会の母体となるCCCアートラボでは、渋谷を舞台にインスタレーションとトークセッション、DJパーティーを融合した展示企画『Might Be Classics』を開催し、東京・渋谷の「これまで」と「これから」について考えてきた。『DEFOAMAT』にもそうした流れが持ち込まれている。今回は、ドイツの芸術祭『ドクメンタ』でアジア人として初めて芸術監督を務めたインドネシアのルアンルパ、エコ・ヌグロホ、日本のSIDE COREなどアートコレクティブによる展示のほか、ウスビ・サコ(京都精華大学教授)らによるトークセッションも行われる。音楽を楽しむだけでなく、アートやトークを通じて「考えるきっかけ」も与えてくれるはずだ。





なお、『DEFOAMAT』というイベントタイトルは「Daikanyama Edutainment Festival Of Art, Music And Technology」の略称でもあるのだという。DEFOAMAT実行委員会の木村直大(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社アートラボ事業本部)はこう話す。
木村:フェスの根本的な性格としてはEdutainmentです。現代アートは社会に問いを投げかけるという役割を持っていますが、音楽を楽しみながらこういった作品に触れてもらうことで、我々が生きる社会について考えるきっかけになったり、トークセッションがその問題意識についてのヒントを得られる場になるといいと思っています。近年、アジアのコンテンポラリーなカルチャーが欧米社会の中でトレンドになっていますが、こういったカルチャーに象徴されるオルタナティブなアジア像が新しい社会のあり方のヒントのひとつになるはずです。また、そういったことを模索するムードというものを作りたいと思っています。
CCCアートラボが開催してきた『Might Be Classics』が再開発の進む渋谷の地を舞台とすること自体に意味を見い出してきたように、『DEFOAMAT』もまた、代官山という場所で行われることの意義が見つめられている。木村はこう話す。
木村:代官山は渋谷という大都会に隣接しながら、低層の建物が中心の街並みで抜けもよく、ヒルサイドテラスや蔦屋書店などの文化的施設、UNITや晴れたら空に豆まいてなどのライブハウスがあり、カルチャー色の強いショップや飲食店も点在しています。代官山であればストリートカルチャーからファインアートまでのグラデーションが表現できるのではないかと考えていました。代官山の街全体を使ったカルチャーイベントが構想の原点にあります。
ただし、『DEFOAMAT』は決して堅苦しいイベントではない。秋の一日、各地からやってきたアーティストの表現を気軽に楽しみ、その場を共有する人々と語り合い、理想とする社会のあり方を共に考える。そんな有意義な時間を過ごすことができるのではないだろうか。

『DEFOAMAT』

日時|2024年10月19日(土)、20日(日)OPEN 14:00、START 15:00
会場|以下4会場にて開催。タイムスケジュール等、詳細は決定次第公式サイト等で告知します。
代官山T-SITE:東京都渋谷区猿楽町16-15
フォレストゲート代官山:東京都渋谷区代官山町20
代官山UNIT/SALOON:東京都渋谷区恵比寿西1-34-17 ZaHOUSE
晴れたら空に豆まいて:東京都渋谷区代官山町20-20,B2
参加アート作家
ruangrupa
SIDE CORE
エコ・ヌグロホ(ART FRONT GALLERY連携プログラム)
出演ミュージシャン(19日)
LEENALCHI
YONLAPA
Soft Pine
寺尾紗穂
VIDEOTAPEMUSIC
滞空時間 TAIKUH JIKANG
さらさ
OMK(Soi48,MMM,YOUNG-G)
HOME
民謡クルセイダーズ
DJ YESYES
大石始
MOOLA
ASOUND
映画上映(19日)「Bring Minyo Back!」
日時|2024年10月19日(土)、20日(日)
音楽プログラム時間|OPEN14:00、START 15:00
その他のプログラム時間|会場の営業時間に準拠
チケット販売(音楽/映画プログラムのみ有料)|7,500円
主催・企画制作・運営|DEFOAMAT実行委員会
協賛|東急不動産株式会社
制作協力|microAction LLC.
お問い合わせ|DEFOAMAT実行委員会 info@defoamat.com
※音楽ライブは10月19日(土)のみの開催です。
※今回イープラスで販売するチケットの対象は音楽/映画プログラムのみであり、その他アート展示、トークイベント、マーケット等の催しは無料でご入場いただけます。
イープラス|https://eplus.jp/defoamat/
公式サイト|https://www.defoamat.com
公式Instagram|https://www.instagram.com/defoamat/