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山本大斗インタビュー 本音を話せなかった少年が届ける、孤独を抱えた人へのお守り

2025.5.20

山本大斗

#PR #MUSIC

孤独を抱えている人にとっての居場所を作りたい

ーひとりの人間が抱えている「わかってもらえなさ」みたいなものを、誰かに伝える、あるいは共有する、そういうことをできるのが音楽という表現なんじゃないかという想いは自分の中にあると思いますか。

山本:そういう部分は確かにあるかもしれないです。たとえば、話すのが無理でも、何かしら相手の心を動かせる別の方法はあると思うし、それが僕にとっては音楽なんだと思います。自分の中にはなるべく波を起こしたくないというか、ずっと穏やかな世界にいたいという理想もあって。もちろん何も起こらないと退屈だとは思うんですけど、でも、悲惨なことが起こるよりは何もないほうがいいなと思うというか。

誰かの思惑とか、操作しようとすることに対する拒絶反応みたいなものは凄く強くあると思います。大きいものでいうとプロパガンダとかもそうだし、普通の会話の中でも、何か相手を操作するような話し方をされると拒否反応を起こしてしまうというか。天邪鬼なところがあるので、そういうのとは逆をやりたくなる性格というか(笑)。

ー先ほど、歌詞に関してチャーミングな、柔らかい表現が好きだという話がありましたけど、その背景には今のお話があるのかもしれないですね。

山本:確かに。何か悲しいことを伝える時にでも、なるべく面白くして話したいという気持ちもありますね。あまりに切実な表現になり過ぎないように、もう少し引いた目で伝えたい。可愛らしさがある文体が好きなのは、そういうところもあると思います。

ー大きな声にかき消されてしまったり、プロパガンダにかき消されてしまうような人の声だったり想いだったり、そういうものがちゃんと存在できる場所を自分の音楽で作りたい、というような気持ちもあったりしますか。

山本:そうですね。そういうものから絶対に目を逸らしたくないし、自分の音楽がそういう人たちの居場所になってくれたら理想だなと思います。多くの人に踊ってもらえるような曲も当然目指したいところではあるんですけど、孤独を抱えている人にとっての居場所になってくれることが一番嬉しいですね。

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