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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

角銅真実と地元クリエイター達の縁が生んだ特別な一日。山形・文翔館ライブレポート

2025.6.18

#MUSIC

ライブと併せて製本ワークショップが開催された理由

今回のライブは、アルバム『Contact』のツアーの模様を記録したアーカイブブックのお披露目もかねている。といっても、完成した本をずらりとならべるというのではなく、かわりに会場には簡易的な製本工房がもうけられ、ライブの前後には希望者が実際に製本することができるワークショップも開催された。

写真:玄宇民

そもそも、このライブに至る経緯には、アーカイブブックが深く関わっている。アーカイブブックの制作に携わったスタジオ、吉勝制作所の吉田勝信は、山形県大江町を拠点とする採集者 / デザイナー / プリンター。企業のプロトタイピングプロジェクト(*)を通じて吉勝制作所と出会っていた角銅は、『Contact』ツアーの新しいグッズを、吉勝制作所と制作することに決めた。2024年10月には、大江町のスタジオに滞在してグッズの制作合宿も行った。そのまま、吉勝制作所、そして山形との縁がアーカイブブックの制作につながり、『Contact × 山形』に至る。

*吉勝制作所が参加したコクヨのヨコク研究所によるプロジェクト「GRASP “採集的リサーチ手法”のプロトタイピング」で制作されたアニメーション「Digest The World もうひとつの臓器」に、角銅がサウンドディレクション・音楽で参加。 GRASP『Digest The World もうひとつの臓器』

アーカイブブック『Contact Radio Book 2024』。販売サイトには「ワークショップ参加者も含めたさまざまな人の手で製本されています。ページの折れ、ちょっとした汚れ、乱丁なども、このツアーの記録としてぜひお楽しみください」と記載されている。写真:玄宇民

開演時間から少しだけ押して、ふたたび5人が入場する。さきほどリハーサルで演奏していた“i o e o”から、ライブはスタートした。つまびかれるギター、アップライトベースやチェロのピチカートにはじまり、ゆっくりと『Contact』の世界が議場のなかに満ちていく。

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