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本作はこれから、社会のどこに焦点を当てるのか

当初は、エスパーの力を手に入れたビットファイブの人生と、小さなミッションを描いていくミクロな物語かと思われたが、第5話でその様相は大きく変わった。文太は兆から、これまでのミッションは、10年後に1万人を救うためのものだと明かされる。しかし、第5話終盤で文太の前に立ちはだかった市松(北村匠海)は、心の中で「1000万人が死ぬ! あんたのせいで!」と叫んでいた。

第5話の最後には、ビットファイブの前に、市松と紫苑と謎の女・久条(向里祐香)が立ちはだかり、謎の老人(麿赤兒)も登場。また、エンドロール後には、四季の亡き夫が兆であると匂わせるようなシーンもあった。
ここから先、さまざまな真実が明かされることで、本作が何を描く物語なのかくっきりと見えてくることだろう。一人ひとりのキャラクターの悲喜交々に思いを馳せながら、野木亜紀子は社会のどこに焦点を当てるのかをじっくりと見つめていきたい。
『ちょっとだけエスパー』

テレビ朝日系にて毎週火曜よる9時から放送中
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/chottodake_esper/