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ライブアルバムの制作は、今後のceroの活動にどんな影響を持ち込むか
─この手法、一度やってみてどうでした? Phishみたいにたくさんライブ盤を出す人たちもいるし、ザッパみたいにライブのレコーディングを素材としてスタジオ作品にもどんどん組み込んでいく人もいるじゃないですか。
高城:確かに、次やるんだったらスタジオ作業の割合を半分くらいに上げてもいいかも。ライブで素材を録って、それを使いつつ新規の録音をスタジオでもやりつつ、とか。
今回、基本的には素材が録り終わっているところから制作がスタートしたのが不思議だったんですよね。通常のアルバムなら素材の録音に半分以上時間をかけてしまうのに、今回は素材を時間をかけていじくり回すのがメインだった。その状況は新鮮だったな。
─ちなみに、このタイトル『Live O Rec』はどこから出てきたんですか?
荒内:もともと初期にPAやレコーディングエンジニアをやってくれていた得能(直也)さんが、「cero rec」というタイトルを勧めてくれてたんですよ、10年以上前に。
高城:「o」を中心にして鏡文字になるからね。いつか絶対やろうって言ってた。それが今回はヒントになったかな。
荒内:そこからカクバリズムの藤田塁が『Live O Rec』って案を出してくれた。
高城:『Live O Rec』のなかに『e o』も入ってるしね。
─結果、アナグラムシンメトリーであるよりアシンメトリー(非対称)であるほうが、ceroっぽいですよね。シンプルに「ライブをレコーディングした」という意味が成り立つし、それはどういうトライアルなのかを問いかけている感じもある。
荒内:右から読むと「cero evil(邪悪なcero)」だけど(笑)。
─邪悪な!
荒内:マイルス・デイヴィスにも『Live Evil』(1971年)ってライブ盤がありますしね。
高城:次は『evil cero』にしてジャケットを黒反転させるか(笑)。

cero『Live O Rec』

2024年9月11日(水)配信
1. Nemesis
2. Hitode no umi
3. マイ・ロスト・シティー
4. Elephant Ghost
5. Cupola
6. Evening News
7. Fdf
8. 魚の骨 鳥の羽根
9. Waters
10. Tableaux
11. Angelus Novus
12. outdoors
13. Poly Life Multi Soul
https://kakubarhythm.lnk.to/LiveORec
cero『Live O Rec』(会場&レーベル直販限定CD)
2024年9月21日(水)東名阪クアトロツアーより販売開始
価格:3,300(税込)
1. Nemesis
2. Hitode no umi
3. マイ・ロスト・シティー
4. Elephant Ghost
5. Cupola
6. Evening News
7. Fdf
8. 魚の骨 鳥の羽根
9. Waters
10. Tableaux
11. Angelus Novus
12. outdoors
13. Poly Life Multi Soul
14. 街の報せ ※CD only
https://kakubarhythm-deliverly.com/?pid=182411613