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深夜の”晩活”グルメドラマ『晩餐ブルース』は「帰る場所」を教えてくれる

2025.2.26

#MOVIE

©「晩餐ブルース」製作委員会
©「晩餐ブルース」製作委員会

『SHUT UP』『マイスモールランド』など近年の注目作を手掛ける気鋭が集結

優太と佐藤耕助(金子大地)と蒔田葵(草川拓弥)の再開から始まった「晩活」©「晩餐ブルース」製作委員会
優太と佐藤耕助(金子大地)と蒔田葵(草川拓弥)の再開から始まった「晩活」©「晩餐ブルース」製作委員会

毎週水曜深夜1時から放送中の『晩餐ブルース』は、ドラマディレクターの優太と、元料理人の耕助が、高校時代の旧友・蒔田葵(草川拓弥)の離婚をきっかけに再会し、ただ一緒に晩ご飯を食べる関係、名付けて「晩餐活動(略して晩活)」を繰り広げていくグルメドラマだ。脚本は『SHUT UP』(テレ東系)の山西竜矢の他、灯敦生、高橋名月、阿部凌大。監督は映画『ココでのはなし』のこささりょうまと映画『マイスモールランド』の川和田恵真。プロデュースは『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレ東系)を手掛け、『今夜すきやきだよ』(テレ東系)に続く山西とのタッグとなる本間かなみが手掛けている。

近年のテレビドラマ、映画の注目作をそれぞれに手掛ける気鋭の作り手たちが集結した本作は、それだけで必見の作品だ。また、主人公の一人である優太の仕事から、テレビドラマ制作現場の裏話が描かれるのも本作の興味深い一面である。例えば、自身の性自認と向き合う登場人物の心情描写や、作品の方向性を巡って、上の世代の無理解に突き当たるプロデューサー・上野の苦悩など、テレビドラマをよりよいものにしていこうとする人々の思いを垣間見たりもする。主人公を演じるのは井之脇海と金子大地。黒沢清『トウキョウソナタ』で鮮烈な印象を残した後も、ドラマ『義母と娘のブルース』(TBS系)、『べらぼう』(NHK総合)など順調にキャリアを重ねている井之脇海の実直で誠実な佇まいの良さ。2024年の『ナミビアの砂漠』をはじめ、『腐女子、うっかりゲイに告る。』(NHK総合)、『鎌倉殿の13人』(NHK総合)など性質の異なる役柄がどれも秀逸な金子大地は、友人・優太の異変にいち早く気づきケアしつつ、自身も屈託を抱えている青年を丁寧に演じる。

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