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Awesome City Club、今が一番自由。10作連続リリース、映画『トリツカレ男』を語る

2025.9.11

Awesome City Club

#PR #MUSIC

映画『トリツカレ男』劇伴&主題歌の裏側

―最新曲“journey”が、9月10日にリリースされました。ピアノで引っ張るトラックで、オモチャ箱感のあるサウンドアレンジは新鮮でしたけど、核としては“STEP !”とも通ずるようなACCの真髄と言える1曲だという感じがします。

PORIN:ハッピーだけど、どこか切ない。そこがACCらしくていいですよね。

―歌詞はPORINさんによるものですけど、クレジットを見るまではatagiさんが書いたものかなと思っていました。10年やっていると、やっぱり似てくるんですかね。

atagiPORINええ!

モリシー:ちなみに俺もそう思ってました。

atagi:むしろPORINらしい歌詞だなあと思ってました。不思議ですねえ。

PORIN:面白い! やっぱり10年一緒にやっているとそうなるんですかね?(笑) これはデモの時点からクラップが印象的で、いろんな世界の人が窓から顔を出して手を叩いて私たちのことをお祝いしてくれているイメージが出てきたんですよね。そこから「旅」をテーマにしてみようと思って。人生って、旅のようにいろんな価値観に出会えたり、紆余曲折があったり、広がりをもたらしてくれる。でも帰る場所は必ずどこかにあるんだよ、という温かくて可愛らしい楽曲にしたいなと思っていました。もう1個テーマとしては、聴いてくださる方にとってACCが安心して帰ってこられる場所になるといいなって。古参の人もいれば、“勿忘”で知ってくれた人もいるけど、いつでも私たちの音楽を聴きにおいで、という想いも込めました。

―10周年イヤーのもうひとつ大きなトピックとしては、劇中歌と一部劇伴をatagiさん、主題歌をAwesome City Clubで担当している映画『トリツカレ男』が11月7日(金)に公開されます。試写で拝見させてもらいましたが、ACCとしてずっとやってきた、ブラックミュージックを基盤にした歌モノで、しかも男女の掛け合いで気持ちを表現するということが映画の中で活きていて、ACCが手掛ける意味を存分に感じる内容でした。その一方で、atagiさんの作家としての新しい扉が開いている感じもあって。

atagi:僕ららしさとかは意識してなかったんですけど、感じるものがあったというのは面白いですね。2022年くらいから動き出していたんですけど、作品のおかげでまだ開けてない扉を開いてもらった感じがしましたね。原作を読ませていただいて、何年経っても色褪せない普遍的なよさが光る映画になるだろうなって感じたんです。だから音楽にも普遍的なよさをちゃんと盛り込みたいなと思って、できるだけ「モダン」「トレンド」みたいなところとは対極にあるものを作りたいなと思っていました。

―そもそも、どういう理由からatagiさんにオファーがいったのかは聞きました?

atagi:聞きました。僕が思っていたように、長く愛されるような王道なよさもあるけど、「ACCって、ちょっとだけひねくれているじゃないですか。その要素がほしいんですよね」みたいなことをお話いただきましたね。

PORIN:これまでにないミュージカル映画を作りたくて、ミュージカル映画だけどミュージカルっぽい曲調や歌い回しではなく、ちゃんとポップスとして音楽が立っているような映画にしたいとおっしゃっていて。だからACCにお願いしたいんですよね、って言ってくださってました。

―佐野晶哉さん、上白石萌歌さんのレコーディングには立ち会ったんですか?

atagi:立ち会わせていただきました。むちゃくちゃ上手でしたね。監督とは表現の仕方について綿密に擦り合わせされていましたけど、歌のことに関しては、もう本当に言うことが何もなくて。セリフより先に歌入れをやられていたので、傍から見るとすごいことをされているなって感じだったんですけど、それも飄々とやられていました。ただ歌を上手く歌ったり、自分の思うようにコントロールして表現すればいいという話ではなくて、キャラクターを自分に落とし込んで、そのキャラクターが歌っているようにするという、とんでもなく難しいことをやっていらっしゃったと思うんです。できあがった作品を観ると、本当にキャラクターが歌っていると思える表現になっていて、すごいなと思いました。

―ボーカリストが本職であるatagiさんがそうおっしゃるのは、言葉の重みがありますね。まだフル尺は解禁されていないですが、主題歌“ファンファーレ”はどんなイメージを大事にしながら書いたか、言える範囲で教えていただけますか。

atagi:“勿忘”(映画『花束みたいな恋をした』インスパイアソング)のときもそうだったんですけど、一番大事なのは、映画を観終わったあとに抱く感情を解放させてあげることだと僕は思ったんです。『トリツカレ男』はすごく温かくて愛に溢れた映画なので、じんわりしている中で「よかったよね」という気持ちが表現できる歌で、劇中に登場する2人の未来を祝福しながら、映画を観に来てくれたみなさんの人生も応援するような、そんな人生讃歌になったらいいなという想いで作りました。

―最後に、9月12日(金)からは全国8か所と台湾を回るツアー『Awesome Talks Live House Tour 2025-26』が開催されます。どんなツアーにしたいですか?

atagi:勝手ですけど、来てくれた人たちに「10周年のお祝いに付き合ってよ」っていう気持ちで、とにかく自分たちが楽しくやれたらなと思います。いろんな人の想いを乗せたセットリストになると思いますね。

PORIN:10年活動していると「お母さんの影響で私も好きになりました」という子に会うようになってきたんですけど、そうやって家族で来てもらえたりしてもいいですよね。

モリシー:家族連れのお客さんが増えたよね。

atagi:本当に嬉しいですね。

―親子で聴いていた音楽って、一生思い出に残ったりしますよね。

PORIN:今回のセットリストには、自分たちのやりたい曲もグイグイ入れていたり、久々にやるマニアックな曲もあったりするので、面白く感じてもらえるんじゃないかなと思います。1本1本、忘れられないライブにしていきたいです。

モリシー:初期から見てくれているお客さんにも、最近聴き始めたお客さんにも、楽しんでもらえるようなライブになるんじゃないかなと思います。(ステージと客席の)距離も近いし。あとは堂々とやるだけです!

Awesome City Club 『journey』

配信中
https://acc.lnk.to/journey

Awesome City Club 10周年記念特設サイト”~Cheers to 10!!~”
https://www.awesomecityclub.com/feature/Cheers_to_10

『Awesome Talks Live House Tour 2025-26』

2025年9月12日(金)Shibuya WWW ※SOLD OUT
2025年9月27日(土)北海道 近松
2025年10月5日(日)台湾 THE WALL
2025年10月13日(月・祝)福岡 BEAT STATION
2025年11月23日(日・祝)広島 SECOND CRUTCH
2025年12月20日(土)石川金沢AZ
2026年1月9日(金)宮城 仙台MACANA
2026年1月11日(日)梅田CLUB QUATTRO
2026年1月12日(月・祝)名古屋CLUB QUATTRO
2026年1月29日(木)恵比寿 LIQUIDROOM

https://eplus.jp/acc/
https://w.pia.jp/t/awesomecityclub-tour/
https://l-tike.com/awesomecityclub/

『トリツカレ男』

11月7日(金)公開
主題歌:Awesome City Club“ファンファーレ”
https://toritsukareotoko-movie.com/
画像クレジット:©2001 いしいしんじ/新潮社 ©2025映画「トリツカレ男」製作委員会

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