メインコンテンツまでスキップ
NEWS EVENT SPECIAL SERIES

2020年代のオルタナシーンはなぜ盛り上がってる? エモリバイバル以降の流れを総括

2025.8.1

#MUSIC

「結局若い子がやってることが一番かっこいいし、縛られてないのが一番かっこいい」(中川)

ー最後に、ここまで話してきたようなシーンに対して、今後ご自身はどう関わっていきたいと考えていますか?

中川:エモも好きなんですけど、僕はやっぱり激情がすごく好きで、もうちょっと激情のシーンが広まったら嬉しいなと思っていて。アメリカだと激情のシーンはお客さんもバンドも若くて、ゴスファッションとかエモファッションのティーンエイジャーがいっぱいいるんですけど、日本で激情のツアーやりますよって言っても、30代や40代が様子見で来る感じ。でも途中で言ったmoreruのファンは本当に若い子が多くて、10〜20代に支持されてるんです。

moreru – 夕暮れに伝えて(OFFICIAL VIDEO)

中川:僕が海外のバンドを日本に呼んでツアーをやるときは、若い子に見て欲しいからいつも学割のチケットを用意してて、2〜3年やってもリアクション薄かったんですけど、来週(6月30日)にやるYour arms Are My Cocoonのライブにmoreruが出る日は学割50枚がすぐなくなって。やっぱり大人たちだけで「いいよね」ってやり続けても広がらないから、僕は若い子に種をまきたいなといつも思ってて、それがちょっとはつながってきた感じがある。「前に学割でライブ観れました。今もう社会人ですけど、またライブ行きます」と言ってもらえたり、どんどんそうなっていったら嬉しいです。

辻:僕はシネマとお店とレーベルもやってて、どれが軸とかないですけど、店はもう10年やってて、バンドはもっと長くて、結局変わらず続けていくことがいいなと思っていて。航くんみたいに激情がすごく好きで、それをいろんな人に伝えようとしてるのもいいと思うし、僕はエモとかハードコアが好きで、掘れば掘るほど深さがあって、結局そこが一番好きだから、そこを追いたいんです。新しい目標はそんなになくて、ずっとこういうことをやってたいし、これをもっと浸透させるために、どうしたらいいかをこれからも考え続けたいですね。

―最初に「シーンの盛り上がりを感じていますか?」という質問をして、「感じてないです」という企画つぶしの返事から始まりましたけど(笑)、辻くんはずっとぶれてないんだと思います。でもやっぱり時代の周期があって、そこにSNSのようなツールが加わって、新しくなったり戻ったりを繰り返すのかなって。

辻:エモおじさんにはなりたくないと思うんですけどね(笑)。

中川:結局若い子がやってることが一番かっこいいし、縛られてないのが一番かっこいいと思う。「どうせガキのやつでしょ?」みたいな人マジでいるけど(笑)、そこにはオープンでありたいですね。

『LIKE A FOOL RECORDS / えるえふる10th Anniversary Party!!』

2025年9月21日(日)東京・新代田FEVER
開場12:30/開演13:00
<出演>
my young animal
peelingwards
CHIIO
eveparty
Forbear
Ewoks
NOUGAT
Fennel
Eupholks
来来来チーム
CONGRATULATIONS
FLUID
Ryo Hamamoto
KIDDER
toddle

『UNGULATES BOOKING presents IRREVOCABLE Japan Tour 2025』

2025年10月3日(金)大阪・CLUB STOMP
2025年10月4日(土)東京・下北沢SPREAD
2025年10月5日(日)東京『UNGULATES FEST.』

RECOMMEND

NiEW’S PLAYLIST

編集部がオススメする音楽を随時更新中🆕

時代の機微に反応し、新しい選択肢を提示してくれるアーティストを紹介するプレイリスト「NiEW Best Music」。

有名無名やジャンル、国境を問わず、NiEW編集部がオススメする音楽を随時更新しています。

EVENTS

『シカゴ・ハウス大全』が8月刊行、500枚以上の作品レビューや座談会を収録 👇👇来日公演まとめは「#来日」に👇👇 音楽フェスや芸術祭、映画祭は「#フェス情報」から👇 Wet Legの来日ツアーが2026年2月に決定、2ndアルバムを引っ提げて東名阪