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コミュニティを「閉じてから開く」という挑戦
―これまでクローズドであることを大切にされてきたイベントから、なぜ「オープン」開催も試してみようと思われたのでしょうか?
小田切:自分たちが作ってきた景色をちょっとだけ色んな人に見てみてもらいたくなったんです。これまでクローズでやってきたけれど、一度オープンなイベントで、いつもの31メンバー以外の人たちにも来てもらったり、イベントを知ってもらうきっかけとして拡大するタイミングだと思い、去年の8月31日に最初の『OPEN DOOR by Thir(s)ty One』を開催しました。前日に台風が来た関係で出演キャンセルが出るなどのハプニングもありましたが、結果的にすごく盛り上がって、自分たちが見てみたかった景色に近づいたなと思いました。
枝之進:『OPEN DOOR by Thir(s)ty One』には、友達の友達として参加している人もいれば、アーティストを目当てに来ている人もいる中、やっぱりいつもの31ならではの居心地の良さは担保されていて、すごく珍しい状況だなと思います。

⻄⼭:アーティストも楽屋から出て、フロアで普通に踊っていたりとか。そういうのも含めて、心地いい空間だと思います。
小田切:出演者の方々も、基本的に私たちメンバーの誰かが「友達」と言える人にお声がけする、という決まりにしています。「この人が来たら集客できる」といった理由で選ぶのではなく、「みんなに紹介したら面白そう」と思えるような人に来てもらうんです。だからこそ、演者の方がフロアに出てきても、まるで友達同士のように「みんなで乾杯しよう!」ってなる。そんな近い関係性が生まれる空間になるんだと思います。