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「おこがましいけれども、彼女彼らになって作っていくっていう意識は自然にしてたな」(長久)

ー『炎上』は比較的ハードな物語だと思いますが、撮影は3週間強で敢行され、スケジュール的にもかなりハードでしたよね。撮影期間の中で印象に残っていることはありますか?
森:いや、なんかあんまりハードだったって印象がなくて。
ーそうでしたか。
森:はい。ただ……なんていうか、ただただ1日中、じゅじゅだったなっていうイメージで。そこにあんまり、ハードとかなかったかなって。その時住んでた場所も現場から近かったですし、夜中にラーメン食べて寝て、みたいな時間も含めて楽しかったですね。
長久:それって、撮影現場のシュート以外でも1日中じゅじゅだったっていうこと?
森:そうですそうです。
長久:じゃあ、じゅじゅと同化して撮影期間を生きていたってこと?
森:うーん。でも、自分が普段はあんまり選ばない道とかご飯とか、選びがちだったかもしれないです。服とかも。
ー現場でもカップ焼きそばの大盛りを食べていらっしゃった姿が印象に残っていて。
森:なぜか『炎上』の撮影期間はそういうのが好きだったんですよ(笑)。役に対するイメージとかそんなんじゃなくて、その役を演じている中でのブームがあるんですよね。でもそれがその時の自分を作っていたと思います。
長久:いま話を聞いていて、撮影クルーにも「同化していく」のに近い感覚があったかもなと思ってて。街や環境に敬意を払いつつ歌舞伎町にお邪魔させてもらって、そこであの物語を撮っていくなかで、全体のシュートの開始から仕上げまで、もちろん自分は当事者ではないけど、そのものになっていくというか。おこがましいけれども、彼女彼らになって作っていくっていう意識は自然にしてたなと。いま、実は森さんと同じ気持ちだったのかもなと思いました。実際のトー横広場での撮影は、すんなりとシュートできる環境ではなかったから大変なことはあったけど、それはみんなで力を合わせてやってきた、という感じでしたね。
