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選曲に正解はない。だからこそ「テーマ」という背骨が必要になる
ー最近はSNSで自作のプレイリストを公開する人も多いですし、企業の広報の一環としてプレイリストを作ったりすることもありますよね。選曲初心者に何かアドバイスをお願いします。
matsuura:J-WAVEに『COMMON GROUND』というプレイリストを聴いてもらう番組があって、先日私も選ばせてもらいました。この時のテーマは「Dancing In The Moonlight」だったので、「じゃあロマンチックに、月夜に踊る感じで選ぼうか」みたいに自分の中でさらにキーワードを設定してどんどん選んで並べていきましたね。テーマをはっきりさせるのは重要かもしれない。
滝澤:そうですよね。テーマが与えられたら、それに沿って映画を作っていくような感覚ですね。「この曲は主題歌、10曲目でシーンがガラッと変わって、最後はエンドロールに流れる曲」というような。プレイリストを通して聴いた時に、一本の映画を見終わった感じになればうれしいなと。

ーもし仕事でプレイリストを作らないといけなくなったら、テーマをはっきりさせることが大切だと。
matsuura:テーマがないと難しいです。流行っている曲を単純に並べてもしょうがないし。それさえあれば、歌詞からキーワードを拾ってくることもできますから。今回の企画はテーマがしっかりあったのでやりやすかったです。

ー毎日膨大な数の楽曲をチェックされていると思うんですが、どういったメディアをチェックされているんですか?
滝澤:基本的にはストリーミングから探すことがが多いですね。みなさんも聴いていると思いますが、Spotifyのプレイリストの『New Music Friday』とか。音楽ニュースサイトだとBillboardやNME、Pitchforkを中心に見てます。Indienativeというサイトはインディー、オルタナ系のニュースを日本語でまとめてくれてるので重宝してます。
滝澤:僕の音楽知識の原点は大学時代に通っていたレコード屋とか、お茶の水にあったジャニスというレンタルショップですし、ライブに行って現場の温度感を選曲に反映させることもありますが、やはり最近はネットが中心ですね。
ー自分の趣味ではないけどバズっているから選曲する、というようなこともあったりしますか?
matsuura:基本的には、自分がいいと思えないものは選べないですよね。ラジオでも、こういったプレイリストでも。どうしても好きじゃない曲をかけないといけない状況も、ないとは言い切れないですけど(笑)。特に今回のように選曲者として自分の名前が出るような場合はこの曲を選んだ理由を説明できないといけないですし。でもヒット曲が悪いわけじゃないんですよ。どういう流れでかけるかによって、聴こえ方は全然変わりますから。
ー確かに、今回のプレイリストで超王道ヒット曲も選ばれていますもんね。
matsuura:ここぞという時に恥ずかしがらずに王道を選曲するというのも、とても大事なことだと思います。
