INDEX
大人が夢を追う物語『ザ・ロイヤルファミリー』の革新性
—続いて、古澤さんが1位にあげた『ザ・ロイヤルファミリー』についてはいかがでしょうか。
古澤:枠組は日曜劇場っぽい王道感がありつつ、ここ数年の「大人が夢を追う物語」というトレンドの流れで見ると、そこにビジネス要素が入っていることで新鮮さを感じます。北海道の開放的な画も真新しさがあります。あと、各話の目的が明確で、どこに向かっていくかが分かりやすいのに、最終的には「馬」という、人がコントロールできない存在に人の思いを託すしかないというところに、どうしても夢の熱さを感じてしまって……。思わず泣いているので、これはもう1位に選ぶしかないなと思いました。トレンドを追いながらオリジナル要素もあるという点で、時代にフィットした作品になっていたと思います。
明日菜子:言ってしまえば、レースの結果は途中で何となく分かるじゃないですか。それでも、ラスト15分で「頑張れー!」みたいな気持ちに持っていけるのは、TBSドラマの作りの巧さが光ってますよね。あと、妻夫木さんがいつまでも「ウチらの妻夫木くん」なのが本当にすごい。前のクールは朝ドラ『あんぱん』で八木さんみたいなシリアスな役もやられてますけど、みんなが感情移入できる王道の主人公を、年齢を重ねても演じられる人は限られていると思います。
藤原:私も最後の15分ぐらい大体、泣きながら見ているんですけど、馬の迫力でもありますよね。もちろん俳優さんもすごいんですけど、馬が走ってるだけで物語を感じてしまいます。さらに、佐藤浩市さんとかベテランの俳優さんたちがとても生き生きと演じていらっしゃるのがとても素敵で、ワクワクしながら見ていました。