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絶対に終電を逃さない女インタビュー 健康な人にこそ知ってほしい、虚弱体質のこと

2025.11.7

#BOOK

「納得はしてないですね。まだ健康になりたいと思っているんで」

ーちなみに、自分自身の虚弱体質に対して、怒りやもどかしさみたいなものを感じたことはありますか?

終電:それはよくあります。やっぱり一番感じるのは頑張っても報われないときですね。健康になろうと頑張っているのに、どうやっても劇的に健康にはなれなくて、せいぜいちょっとマシになったくらいなので。そういうときは、自転車で走りながら泣いたりしています。

ー劇的に変化しない自分の体質に対して、気持ちの折り合いがついていらっしゃるのかなと思ったりもしました。

終電:納得はしてないですね。まだ健康になりたいと思っているんで。でもこれって心折れちゃう人はいるんだろうなとも思います。

ー私は1回折れたことがあります。自暴自棄になって、全部やめようみたいになりましたね。

終電:そうなっても全然おかしくないと思うんですよ。頑張っても報われないってやっぱり誰しも辛いので。しかも、何かの分野で人並み以上になるという方向の頑張り方だったらまだいいんですけど、人並み以下から人並みを目指してダメという状態なので、心折れない方がおかしいかもしれない。

ー今でも、私ってなんでこんななんだろうと思ったりすることもあるんですが、終電さんは健康になることに対してものすごく前向きに色んな努力をされているので、そのモチベーションはどこにあるんだろう、というのは気になっていました。

終電:自分でも、なんでこんなにやれるんだろうって不思議に思うときがあるんですけど、26歳の夏に健康に目覚めたときが、めちゃくちゃ楽しかったんですよね。ちょうど初めて本を出せるというタイミングだったので、精神的にちょっとハイになる要素があったというのもあるかもしれないんですけど。そこから本が出るぐらいまでの半年は、本当に体感的に輝かしい日々だったんですよ。人生で一番元気で、充実していて楽しかったので、そのときのことが忘れられないというのはあるかもしれないですね。

ー本の中でも、日常のささやかな幸せを見つけられるようになったと書かれていましたよね。余裕を持って、小さな幸せを感じられるのが健康という状態なのかな、と思いました。

終電:そうですね。私は昔はそんなことに幸せを感じなかったし、そういうことに幸せを感じられるのが、余裕があるというか、健康ということなのかなと思います。身体はまだまだ不健康なのになんでこんなに余裕があるのか分からないですけどね。でも、やっぱり健康が幸せということには疑いがないので、頑張れているところはあります。

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