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三谷幸喜が手掛ける、珠玉の喜劇がここに
てんやわんや、あらゆるハプニングがドミノ倒しのように巻き起こる、爆笑につぐ爆笑。それを舞台のプロたちが、どうにか成立させようと奮闘する人間ドラマ……。三谷が「昨日通してみたら、あっという間だった。体感10分ぐらいじゃないですか?」と役者陣に聞くと、「いやいや、さすがに10分じゃ……」「でも1時間ぐらいの感覚でしたね」とのお答え。秋の夜長は、笑って笑ってホロリとできて、「芝居ってやっぱりいいなあ」という気持ちになる珠玉の喜劇で、心をぬくぬくに温めるのはいかがだろう。

作品解説
伊勢の芝居小屋「蓬莱座」では、狂言作者の花桐冬五郎(松本幸四郎)や座元の藤川半蔵(片岡愛之助)が、人形浄瑠璃で人気となった『義経千本桜』を、山本小平次(中村獅童)が演じる歌舞伎として上演しようとしている。その上演をめぐって大騒動が巻き起こり……。2006年3月『決闘!高田馬場』に続き、2019年6月、三谷幸喜の作 / 演出の作品が初めて「三谷かぶき」として歌舞伎座に登場。その第1弾『月光露針路日本 風雲児たち』は大きな話題となり、その後、三谷自身の監督によりシネマ歌舞伎としても上映された。この度、6年の時を経て、待望の「三谷かぶき」の新作が歌舞伎座に登場。題材となるのは、1991年に自身の主宰する劇団「東京サンシャインボーイズ」に書き下ろし上演された伝説のコメディ『ショウ・マスト・ゴー・オン 幕を降ろすな』。とある劇場の裏側を描いた「バックステージもの」の傑作として名高い、舞台愛に満ちた群像劇で、再演の度に話題を呼んだ人気作を、新作歌舞伎として上演する。延享五(1748)年に伊勢で初めて歌舞伎として上演された『義経千本桜』。その上演中に個性豊かな登場人物たちが舞台袖と舞台上で錯綜する、三谷幸喜ならではの笑いを交えた予測不可能な展開が繰り広げられる!
松竹創業百三十周年「吉例顔見世大歌舞伎」

会場:歌舞伎座(東京都中央区銀座4-12-15)
日程:2025年11月2日(日)〜26日(水) *休演10日・18日(火)
◉昼の部(11時開演)
『御摂勧進帳』『道行雪故郷 新口村』『鳥獣戯画絵巻』『曽我綉俠御所染 御所五郎蔵』
◉夜の部(17時開演)
『當年祝春駒』『歌舞伎絶対続魂 幕を閉めるな』
公式サイト:
https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/939