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三谷幸喜が手掛ける珠玉のコメディ。『ショウ・マスト・ゴー・オン』原作の歌舞伎を語る

2025.10.24

#STAGE

2025年11月に、三谷幸喜が脚本 / 演出を手掛ける歌舞伎、通称「三谷かぶき」の最新作『歌舞伎絶対続魂(ショウ・マスト・ゴー・オン)幕を閉めるな』が歌舞伎座で上演される。

映画や舞台はもちろんのこと、大河ドラマ『新選組!』(2004年)、『真田丸』(2016年)、『鎌倉殿の13人』(2022年)の印象も強く現在放映中のドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』も話題の三谷だが、歌舞伎ではどんな三谷節が感じられるのだろうか。都内の稽古場に集まった主演の松本幸四郎、中村獅童、片岡愛之助、坂東彌十郎、中村鴈治郎らと一緒に、話を聞いた。

三谷幸喜の歌舞伎最新作は『ショウ・マスト・ゴー・オン』が原作

三谷が手掛ける歌舞伎は、6年ぶり2作目。前作の三谷かぶき『月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと) 風雲児たち』は、みなもと太郎の人気歴史ギャグ漫画を原作にしたロードムービーのような内容で、当時大きな話題に。笑いあり涙あり、歌舞伎役者たちの至芸とあいまって、記憶に残る芝居となった。

そして今回は、三谷が主宰する劇団「東京サンシャインボーイズ」に書き下ろした伝説的なコメディー『ショウ・マスト・ゴー・オン 幕を降ろすな』(1991年初演)を原作としている。あらすじは、シェイクスピア『マクベス』を上演する劇場の裏側で、どんなことが起ころうとも「The Show Must Go On(一度開いた幕は何があっても、途中で降ろしてはいけない)」の精神で格闘する裏方たちの姿を描く、傑作「バックステージもの」だ。

三谷が脚本を手掛ける現在放映中のドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』(フジテレビ)も劇場を舞台にしつつ、若者たちの夢、挫折、恋と笑いを描くバックステージ青春ものだが、こちらの歌舞伎も、随所に芝居愛をたっぷりまぶした群像劇。ドラマを夢中で観ている方にもぜひオススメしたい1本、「初めての歌舞伎」にもぴったりな作品だ。三谷にドラマも含めバックステージものの魅力について尋ねた。

三谷:今でこそ映像で仕事もしていますが、僕自身、(芯は)舞台人だと思っています。舞台で頑張っている裏方たちへのリスペクトが常にありますし、そういった人たちの存在を世間の人たちに知ってもらいたいという気持ちがある。例えば上演を取り仕切る舞台監督、歌舞伎でいう「狂言作者」と呼ばれる人たちは、世間の脚光を浴びない立場ですから。

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