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現実は続いていくもの。「アフター」は「ビフォア」でもある
―この作品、ドラマとしてテレビで放送されて、その後に映画となって公開されるわけですが、テレビで放送してたときは「こんな難解なものをテレビでやるなんて凄い」というSNSでの意見も多くて。自分も、テレビは分かりやすいことが前提だと思ってみるので意外だと思ってたんですけど、映画として観ると、そういう感覚じゃなくて、テーマをより感じ取れる感覚があったんですよね。
岡田:僕もそれ、わかる気がします。映画は4章のお話のつながりが、明確にわかるというのもあるんでしょうね。でも僕も台本を読んだときに、これをNHKで流すんですか? って思いました(笑)。
井上:たしかに映画の方がよりテーマ性が見えやすいかもしれないです。時間も流れていって、徐々に現在に近づいてきますしね。タイトルに「アフター」とはついているけれど、この映画に書かれた事象は、実は「ビフォア」かもしれないんですよね。つまり「次が始まりそうだ」っていう予感を、映画のほうが孕んでいるかもしれない。
現実もそういうもので、ひとつのことが終わったら、そこで終わりではなく続いていくもので、映画のほうが、そんなことをより感じられるんじゃないかと思います。反応は真っ二つだけど、そこがいいと思うんですよね。

映画『アフター・ザ・クエイク』

公開日:2025年10月3日(金)
岡田将生 鳴海 唯 渡辺大知 / 佐藤浩市
橋本 愛 唐田えりか 吹越満 黒崎煌代 黒川想矢 津田寛治
井川 遥 渋川清彦 のん 錦戸 亮 / 堤 真一
監督:井上 剛
脚本:大江崇允 音楽:大友良英
プロデューサー:山本晃久 訓覇 圭 アソシエイトプロデューサー:京田光広 中川聡子
製作:キアロスクロ、NHK、NHK エンタープライズ 制作会社:キアロスクロ 配給・宣伝:ビターズ・エンド
©2025 Chiaroscuro / NHK / NHK エンタープライズ
公式サイト:https://www.bitters.co.jp/ATQ/