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「ROOKIE A GO-GO」2025年の活況をレポ。『フジロック』らしさを支える一つの柱

2025.10.10

#MUSIC

撮影:宇宙大使☆スター
撮影:宇宙大使☆スター

帰り道の人々を捉えて離さなかったアーティスト

「ROOKIE A GO-GO」のステージは、『フジロック』のゲートから、帰り道の途中にある。そのため音が聞こえて、名残惜しさもありつい立ち止まってしまう人が絶えないエリアだ。ということは、まだ知名度が高くなくとも、ライブに自信があるアーティストにとってはまたとないチャンスだろう。

実際に筆者がステージを見ている中で、帰路についたはずの多くの人が「ROOKIE A GO-GO」のステージに吸い込まれていった。たとえば2日目に出演したバンド・さらば帝国は、実直なギターと歌で、音楽の好みとは関係なく通りすがりの人に「今見ないといけないかも!」と思わせる説得力があった。

さらに加藤伎乃(かとうきの)のギターと歌は、大雨に降られた後、深夜2時の身体に染み渡った。気になってInstagramをチェックしたところ、愛知県瀬戸市出身、10年以上のキャリアの持ち主で、パリでもワンマンライブを行っている。そしてエレクトロユニット「Apo:ism」としても活動しているようだ。もっとこのアーティストのことを知りたい! と思わせてくれた上に、いろんな人に「『フジロック』で出会えて良かったアーティスト」として伝えたくなる魅力があった。筆者以外にも、そう思わされた人も多いのではないだろうか。

3日目に大トリを務めたバンド・自爆は、リハーサルでTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの“ミッドナイト・クラクション・ベイビー”を披露して横の飲食テントに並ぶ多くの人から注目を集めていた。最後の出番ということもあり、自身のパフォーマンスを終えた演者も客席にいて、最後の体力の結実による熱量の高いフロアが出来上がっていた。

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