グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
3月27日は、BONUS TRACKのディレクター、桜木彩佳さんが出演。3周年を迎えるBONUS TRACKや、下北沢の変化についてお話を伺いました。
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下北沢BONUS TRACKは、どんな場所?
タカノ(MC):グータッチで繋ぐ友達の輪「FIST BUMP」、週の最初は番組が推薦する方をお招きしています。本日は下北沢にあるBONUS TRACKのディレクター桜木彩佳さんです。初めまして!
桜木:初めまして、よろしくお願いします!
タカノ:まず、ラジオの前の皆さんにもBONUS TRACKのことを知ってもらいたいなと思いまして、桜木さんから紹介をお願いできますか。
桜木:ありがとうございます。2020年の4月スタートで、東京の下北沢と世田谷代田の駅のちょうど真ん中くらいにできた、新しい商店街・商業施設です。本屋さんとか、いろんな専門店とか、ちょっと変わったインディペンデントなお店がひしめき合っている空間になってます。
タカノ:僕も今日BONUS TRACKに行ってみたんですが、ずっといたかったです。すごく面白いなと思ったのは、下北の道から地続きでシームレスに接続しているエリアですよね。
桜木:もともと線路があった場所なので、下北沢の駅からまっすぐ大きな道ができたっていうこと自体が下北沢にとって大きな出来事だったんですけど、その道に沿ってできているんですよね。
タカノ:BONUS TRACKって、本当に街っぽいですよね。
桜木:そうなんですよね。両サイドに元々の住宅も残っているので、街の中に紛れてるというか、馴染んでるというか。
タカノ:あと、デザイン性がすごい高いじゃないですか。お店で売られている商品とか、お店自体も全部デザインされてる商店街で。だけど人との距離感が近くて、誰でも受け入れてくれるような場所になっていて。
桜木:かっこいい感じではあるんですけど、植栽をわざとモサモサさせたりとか、居心地の良さを意識した空間になっていると思います。
タカノ:桜木さんはBONUS TRACKのディレクターということですけれども、ディレクターはどんなことをするんですか?
桜木:お店をやったりということではなくて、施設全体がいい形でいられるように、共用部になっている広場とかギャラリースペースでテナントさんと一緒にイベントをしたりとか、地域の方向けのイベントを作ったりとか、そういった企画や運営をしている立場です。
タカノ:BONUS TRACKっていう名前もいいですよね。
桜木:ありがとうございます。線路跡地ということで、下北沢の街にボーナス的に生まれたトラック=BONUS TRACKっていう単純な意味合いもあるんですけど、昔CDで、ボーナストラックっていう言葉があったじゃないですか。アルバム本編には入らないけど、どうしてもミュージシャンが入れたい曲が収録されている、あの余白的な感じと、「挑戦したい」みたいな意味合い、表現の場でありたいなっていう部分も含めた名前になっています。
タカノ:めちゃめちゃいい名前ですよね〜。僕CD世代なんで、BONUS TRACKっていうのを聞いて「ああ!」って(笑)。
桜木:嬉しいです(笑)。
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下北沢に「街の魔法」がある。桜木さんと向井秀徳さんのミラクル
タカノ:桜木さんのキャリアの最初は、ライブハウスの「青山月見ル君想フ」だったんですね。
桜木:そうですね、もともとライブハウスで音楽イベントの企画をやってました。
タカノ:音楽のお仕事ということで、下北沢との出会いもそのあたりから?
桜木:その仕事をしていたときに笹塚で初めての一人暮らしをしていて、下北沢まで歩いて15分とかなので、よく下北に遊びに行っていました。それよりもっと辿ると、高校生のときとか、さっき番組に出られていた曽我部恵一さんやよしもとばななさんが好きで、お二人が拠点としている下北に行くのがすごいステータスというか、「下北沢にいる私!」みたいな(笑)。
タカノ:やっぱりもともと下北沢がすごく好きで、今も下北の街に関わってるっていう。BONUS TRACKはこの春で誕生から3年ということですが、この3年で下北沢のイメージもまた変わりましたよね。
桜木:そうですね、世田谷代田のほうって基本的には住宅街なので、あのエリアに足が向かうようになったのは大きな変化だと思います。あとはいわゆるサブカルチャーっていう下北沢のイメージから、ご家族連れの方もすごい増えて、ベビーカーでお子さんを遊ばせてる方とかもBONUS TRACKには多いです。そういった風景はすごく増えたなと思いますね。
タカノ:海外の方もかなり多いですよね。
桜木:多いですね。最近だとギャラリーとか映画館もできて、私も追いきれないくらい情報量が多くて。
タカノ:桜木さんにとって、下北はどんな街なんでしょうか?
桜木:もう公私混同でいろいろな想いが混ざっているんですけど、自分が行くスーパーもあれば好きな道とか飲み屋とかもあるし、お仕事で会う方もウロウロしてるみたいな感じで。何ていうか、若い子でも、高校生当時の自分みたいな気持ちで歩いてる子もいるんじゃないかと思いますし、自分がすごく尊敬しているミュージシャンの方とかもウロウロ歩いたりしているのが混ざっていて、やっぱりすごい街だなと思いますね。
タカノ:下北沢と桜木さんの印象的な思い出って、何かあるんですか?
桜木:そうだな〜、私は向井秀徳さんが大好きなんですけど、向井さんって年に1回くらい、下北でいきなり路上ライブをするときがあって、偶然それに立ち会えたことがあって。
タカノ:向井さん、僕も大好きです(笑)。羨ましいなー! ゲリラ的にやられているんですもんね?
桜木:そうなんです。最初は普通に見ていたんですけど、一緒に歌うみたいな空気になって、“KIMOCHI”っていう曲を一緒に歌って(笑)。
タカノ:“KIMOCHI”歌ったんですか! 最高じゃないですか!
桜木:ハモらせていただきました(笑)。街の魔法ですよね。
タカノ:いやーいい言葉! 街の魔法。下北沢を歩いてると、そういうミラクルが起きるということですよね。いや、素敵な思い出です、ありがとうございます。
ではここで1曲かけたいんですが、桜木さんにこの時間にみんなで一緒に聴きた曲を選んでもらいました。
桜木:ありがとうございます。私がメンバーでもあるバンドで、1980YEN(イチキュッパ)の“たこやきストーリー”という曲です。
タカノ:びっくりなんですけど、本当大好きな曲で、以前この番組で僕も選曲させてもらっていました(笑)。
桜木:すごい! 誰も知らないだろうと狙ってたんですけど、こんなことあるんですね(笑)。
タカノ:こんなこともありますね(笑)。
桜木:私はほとんど踊ってるだけのメンバーなんですけど、9人くらいメンバーがいる変なバンドで、自分たちではファストカルチャーバンドって言ってます。たこ焼きとハイボール最高だよねって。
タカノ:いや、メンバーの方とお話できて嬉しい。
さあ桜木さん、今後のBONUS TRACKは、どのような進化をしていきますか?
桜木:来週で3年を迎えて、4月もほとんど毎週イベントがあります。例えば『日記祭』っていうのが4月9日にあったりとか、その翌週には下北沢で上映される映画の『謝肉祭まで』っていう映画とのコラボレーションで、地域向けのお祭りをやったりと4月の29・30日はレコードのマーケットをやったりします。
施設としては街全体とコラボレーションするようなフェスティバルを5月末にやるのですが、施設だけじゃなくて街と一緒にやるイベントもどんどん増えていきそうです。
タカノ:いや面白いイベントが目白押しですね。桜木さんのおすすめイベントは何かありますか?
桜木:5月6日に『大・シーサー博』っていうのを、ミュージシャンのayU tokiOさんと永原真夏さんが企画してくれています。何だろう、GWで沖縄に旅行に行ったりとか、寂れた遊園地のゲームセンターみたいな雰囲気のトロピカルイベントをやるっていう、ちょっと謎めいた告知だけされていて、私も詳細を楽しみにしています(笑)。
タカノ:いやー、名前だけで気になる(笑)。
それでは桜木さん、グータッチで繋ぐ友達の輪ということで、紹介してくれるのはどんなお友達でしょうか。
桜木:イリエナナコさんと言って、超エネルギッシュなカラフルな女の子です。
タカノ:カラフル! これはもう、一言で表すと「カラフル」ってことですね。明日お話するのが楽しみです。
桜木彩佳さん、お面白いお話しありがとうございました!
桜木:ありがとうございました!
GRAND MARQUEE
J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann