グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
5月31日は、「TEN CLUB」のオーナー清水剛史さんからの紹介で、ファッションスタイリスト / ショップディレクターの東将平さんが出演。「ビームス 原宿」にて人気のショップスタッフとして活躍後、多岐にわたり活動している東さんに、スタイリストになったきっかけや、スタイリストをやりながらオープンした「deer nakameguro」の話、最近のファッションのこだわりなどについて、伺いました。
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スタイリストの師匠からのオファーでアシスタントに
Celeina(MC):東さん、プロフィールを見せていただいたんですけれども、「ビームス 原宿」で、人気ショップスタッフとして活躍されていたということで、物を売るっていうのはビームスに入る前から経験おありだったんですか?
東:そうですね。一番はじめは、東京に来てユニクロでバイトをしていて。その後、古着屋で働いて、それからビームスっていう流れになります。
タカノ(MC):元々、アパレル関係に興味があって?
東:そうですね。でも、上京してきてから、ずっぽりハマったって感じです。
タカノ:今日もオシャレなんです。オシャレって言うとスタイリストさんに対して失礼かもしれないですけど。
東:ありがとうございます。予防線を張っておく(笑)。
Celeina:ビームスのスタッフさんをやられて、そこからスタイリストを目指されたきっかけは何だったんですか?
東:多分、普通の人とは変わってて、実は僕、スタイリストの師匠からアシスタントをしてくれないかっていう声をかけていただいて。スタイリストになりたいっていう強い思いは、全然なかったんですけど。
Celeina:そのお師匠さんと仲が良かったというか関係値があっての?
東:そうですね。
Celeina:弟子になってくれってオファー受けます、普通? 相当、才能を見たんですね。
東:いや、タイミングが多分、良かったんだと思います。
タカノ:修行期間は1年ぐらいって聞きました。
東:1年ですね。多分、早めだと思うんですけど。
タカノ:そこから独立されて。
東:はい。
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SNS以降の流行ファッションの変化とは
Celeina:スタイリストさんをやりながら、「deer nakameguro」というショップもオープンされているということで、こちらはどんなお店なんですか?
東:お店をやるつもりはなかったんですけど、独立して、ちょうどコロナの緊急事態宣言に入って。全然仕事がなくて、UberEatsのバイトとかしてて。そのときに、ここのショップのオーナーの方からご連絡いただいて。はじめは、別のブランドのルックの撮影で一緒にやらせてもらって。お店のスペースが空いてたんで、ノリで、1~2ヶ月くらいポップアップみたいな感じでやってくれないか? って言われて。僕も全然、すごい力を入れた訳ではなかったんですけど、時代の波もあり、なぜか売れてしまって。
タカノ:すごくないですか。ほどよい脱力感みたいなところがね、ノリで、タイミングでやってみようかなっていう感じだから、もう東さんの才能ですよ。
東:ただ周りに恵まれたのと、運が良かったっていう。
タカノ:いや、でも、東京という街を、自由形でスイスイ泳いでるような感じがすごい素敵だなと思って。
Celeina:攻略してますね。スタイリストさんをやりながら同時に、ご自身でお店を持ってみて、感じられたこととかありますか?
東:まさに今、言っていただいたんですけど、力を入れすぎず出来てるのがいいのかなと思って。スポーツとかもそうですけど、やっぱり力が抜けてるぐらいの方がリラックスしていていいのかなっていうところと。あとは、そのお店で取り扱ってるブランドのルックをスタイリストとしてもやらせていただいてるんですけど、直にお店もやってるんで、お客様の声を聞いて、どういう写真の方が売れるのか、刺さるのかっていうのを聞けてるっていう部分はいいのかな。
タカノ:すごいですね。相互作用というか。
東:全然、狙ってはなかったんですけど、結果的に、そうなってるっていう。
タカノ:ちなみに、この夏のファッション業界の傾向とか、何か流行のアイテムとかあります?
東:引き続き、Y2Kファッションが流行にはなってるんですけど、でも最近、例えば赤が流行るって言われても、意外と流行りきらない感じはあるのかなと思ってて。多分それは、SNSの普及でいろんな影響力を持った人が発信してるんで、より細分化されてきているという。
Celeina:確かに、我々、音楽をやってるんですけれども、音楽に当てはめたら、すごいしっくりきます。ジャンルにとらわれず、いろんなところで、少しずつ、いろんなものが流行っているというか。
タカノ:そうだね。力のあるアーティストさんが「ワイはこれが好きなんじゃ!」って感じで、トレンドに関係なく出したものが、そこからまた波及して、とかありますからね。東さん自身は、こんなスタイリングしたいみたいなものはあるんですか?
東:スタイリング、今日、自分が着てるテーマとしては、ちょっとアメリカのキッズみたいな。
タカノ:シンプソンズですよね。
東:コスプレじゃないですけど、そっちが今、気分というか。ファッションじゃないファッションというか。
Celeina:なるほど。アイテムから入るというより、テーマから入るみたいな。
東:そうですね。スタイルから入るって感じですね。これが着たいってより、自分の中で全体のテーマを決めて、みたいな感じです。
アンファッションをスタイリングに取り入れる
タカノ:テーマ設定も含めてなんですけど、最近、東さんの中でこれが来てるっていうのあります?
東:今日も、本を持ってきたんですけど、この『(un)FASHION』という本から、最近はヒントを得ていて。
Celeina:どういった本なんですか?
東:内容は、各国の民族衣装とか、いわゆる制服が載っています。
Celeina:日本で言ったら浴衣みたいな?
東:そうですね。あとは作業着とか、日本で言ったら浴衣とかスーツとか。アフリカの民族衣装とか、ちょっと今っぽさもあったり、流行にとらわれないパーソナルな、ネイティブな強さみたいなところに、すごい惹かれて。これで街を歩いてたら浮いてしまうかもしれないんですけど、ここに例えば、今、流行りのニューバランスのスニーカーを合わせてみるとか。もちろん、こんな服は売ってないので、近いものを探してきて組み合わせたり。
タカノ:何か一部を取り入れるみたいなことなんですかね。
東:そうですね。あとは、バランス感とか、サイズ感とかをヒントに。
タカノ:これ習得したいですね、ファッションとして。
Celeina:面白いですね。流行ではなく、歴史を見るみたいな部分もあるんですね。
タカノ:そこも面白いかもしれないですね。
Celeina:さあ、このあたりで、1曲、東さんが選んでくださった、この時間にみんなで聴きたい曲を紹介してもらってもいいですか?
東:小袋成彬さんの“Summer Reminds Me”です。
Celeina:選ばれた理由は?
東:僕、そんなに音楽詳しくないんですけど、音楽好きの友達にいろいろ聞いたりしてて。多分、このタイトルからして、どっちかっていうと夏の終わりの時期について歌った曲ではあるとは思うんですけど、今、その時期の感じに近いものがあるし、小袋さんがちょっと旬な方っていうのもありますしっていうところで選びました。
Celeina:それでは、みんなで聴いてみましょうか。
Celeina:さあ、「FIST BUMP」は、グータッチでつなぐ友達の輪ということで、お友達を紹介してもらっていますが、東さんがご紹介してくださるのはどんな方でしょうか?
東:「yorozu」という日本のバックブランドのデザイナーの方での森川明(もりかわ あきら)さんです。
タカノ:ご関係は?
東:仕事仲間でもあり、プライベートでも遊ぶ仲間ですね。yorozuっていうバックブランドのルック撮影もさせていただいて、そこからですね。
Celeina:お仕事からの?
東:そうです。
Celeina:お2人で会われると、お酒を飲んだりとか。
東:そうですね、大体、お酒飲みに行ってっていう感じで。僕より8歳ぐらい上の方なんですけど、すごいいい方で、よくしてもらってます。
タカノ:一言で表すと、どんな方ですか。
東:まさにアンファッション。
タカノ:バックブランドをやられながら、アンファッションってところが気になりますね。
Celeina:ありがとうございます。「FIST BUMP」明日はyorozuというバックブランドの森川明さんにつなぎます。今日はファッションスタイリスト / ショップディレクターの東翔平さんをお迎えしました。ありがとうございました。
東:ありがとうございました。
GRAND MARQUEE
J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann