グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
5月8日は、元プロのBMXライダーでアパレルブランド「430(Fourthirty)」の上原洋(うえはら ひろし)さんが出演。オリンピックの種目にもなった自転車競技「BMX」と出会ったきっかけや、アパレルブランド「430(Fourthirty)」の命名の由来、競技としてのBMXの楽しみ方などを伺いました。
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留学したオーストラリアでBMXとの意外な出会い
Celeina(MC):まず私の方から簡単なプロフィールを紹介させていただきます。岡山県津山市ご出身の元プロのBMXライダー。2001年に立ち上げたアパレルブランド「430(Fourthirty)」の代表。プロの選手として活動をしていた当時からファッションとBMX、二つのカルチャーを発信し続けられており、現在もBMXの国際大会ジャッジなど、BMXに関わるフィールドでも活躍中でございます。よろしくお願いします。
上原:よろしくお願いします。
Celeina:まず、お伺いしていきたいんですけど、BMXとの出会いは何だったんですか。
上原:高校生のときにオーストラリアに短期留学で行ったんですけれども。僕、そのとき、すごくスケートボードをやりたくて、オーストラリアでスケートボードを買ったんですよ。そしたら、同じ年くらいのホストファミリーの人がサーファーで。僕がたまたまホームステイしたのがオーストラリアのベルズ・ビーチって結構有名なビーチだったので、スケートボード持ってランプ(ハーフパイプ)しに行こうよみたいな話になって。その場所は、家から15分ぐらい離れたところのサーフショップの前にあって、その家にあったBMXで行ったんですよ。
タカノ(MC):なるほど、家にBMXが置いてあった。
上原:というか、アメリカとかもそうなんですけど、ママチャリみたいな自転車は無いんですよ。若い子の移動手段としての自転車って、BMXに乗ってる人が多くて。そのホストファミリーの子は上手に乗るんですけど、僕はそんなの乗ったこともなかったんで、ぎこちないじゃないですか。そしたら突然、ホストファミリーの子がBMXを使って、ランプを走り出したんですよ。こんな自転車の乗り方あるんだ! っていうのが初めてのBMXとの出会いですね。
Celeina:へえ、面白い。
上原:自転車は基本的にレースとか、ピタピタの服を着てやるイメージだったんですけど、ダボダボのストリートっぽい格好をして乗っていったのはかなり衝撃でしたね。
タカノ:そこからプロのライダーになられるまでは?
上原:そのまま日本に帰ってきたんですけど、地元の友達にオーストラリアでBMXに乗ってる人いたよって話をしたら、地元にBMXやってる人いるよっていう話を聞いて見に行ったら、僕の二つ上の先輩がやってて。そこから僕もBMX買いたいと思って、アルバイトして頑張って買いましたね。とてもカッコ良かったんです、先輩。
BMXをルーツにしたアパレルブランド「430(Fourthirty)」
タカノ:上原さんのInstagramも拝見したんですけど、カッコ良いんですよ、乗ってる映像。よくあんなにバランスがとれるなっていう。
Celeina:しびれますよね。最初スケートボードとかBMXのカルチャー、ファッションの部分から入ったと聞いてるんですけれども、ファッションもお好きだったんですか?
上原:自分の母親や兄の影響で、小さいときから洋服が好きだったんですよ。その中にスケートボードとかBMXとかが絡んできてる感じがあったんで、地元にいたときは洋服屋で働きながら、ずっと自転車に乗ってました。
Celeina:2001年に立ち上げられた「430(Fourthirty)」はBMXをルーツにしたアパレルブランドということで、こちらはどういった経緯で立ち上げられたんですか?
上原:ブランドとして確立したのが2001年なんですけど、最初に自分の手でTシャツを刷ったのは1996年ですね。
Celeina:ご自身で刷って販売して。
上原:僕、そのときに岡山にある洋服屋で働いてて。とても厳しい先輩のお店だったんですけど、そこで、どういうものが売れるのかとか、どういうふうに洋服を作るかとか学べて。岡山なんで、Tシャツ工場だったりデニム工場だったり、縫製工場だったり、インフラがあるんですよ。洋服屋で働いてた1996年、友達と初めてBMXのコンテストに出たときに、名前や住所を書く欄の下に「スポンサー」っていう欄があったんですよ。何だこれ? ってなって、その友達曰く、上手い人はここに何か書くらしいよって言うんで、何か僕たちも書きたいよねって。ちょうどその日が4月30日だったんで「430」と書いて。
Celeina:なるほど。そういうことだったんですね。友達と決めたという。
上原:僕の中では、読み方は「Fourthirty」じゃなくて「430(よんさんぜろ)」だったんですよ。でも、BMXの大会に出たときに、MCの方が「スポンサー、Fourthirty」って言ったんですよ。で、終わった後に、あの言い方カッコ良くない? ってなって。
タカノ:面白い。自然と出来上がってきた感じなんですね。
Celeina:その後、2010年には直営店を原宿にオープンされていると。
タカノ:すごいですよ。1996年から数えたら27年ぐらいの歴史があるってことですもんね。
Celeina:この「430(Fourthirty)」のコンセプトが「Everything is the fuel to our energy」「取り巻く環境全てが原動力」ということで。この思いはどこから来てるんですか?
上原:僕の周りって、BMXライダーもそうですし、スケートやってる子だったりDJやってる人だったりダンサーだったり、いろんな人がいるんです。自分たちでイベントをやったときも、いろんな人の力を借りてて。例えば、洋服を作るときも、デザインをアーティストやペインターの方に協力してもらったりして。周りの人の力で僕たちずっとやってきたなっていうのがあって。それが、このコンセプトに繋がってますね。
競技としてのBMXの楽しみ方
Celeina:BMXはストリートカルチャーでありながらオリンピック競技としても注目されているじゃないですか。競技としての魅力をお伺いしていきたいんですけれども、BMXを見るのが初めてという方に、BMXのこれを知っていたら楽しめるよってコツとかあったりしますか?
上原:実は、同じようなことをしてるようで、個々人でこだわってることが違うんですよ。高さが違ったり、スピードが違ったり。例えば、Xゲームで出る中村輪夢選手とかは、とても高いんですよね。パッと見で気付くのはすごい難しいんですけど。あとは「BMXフラットランド」っていうカテゴリーにも、このXゲームがあるんですけど、フラットランドって、その他の競技に比べて年齢幅が広いんですよ。17歳から45歳ぐらいまでいるんです。しかも今回、「バトルフォーマット」っていう一対一で戦っていくフォーマットだったりして、自分の年齢層を重ねて見れたりするんで、そういうのも面白いかもしれないです。
Celeina:チェックポイントもたくさんあるようですが、一旦ここで1曲、上原さんに、この時間にラジオでみんなで一緒に聴きたい曲を選んでいただきました。どんな曲でしょうか?
上原:僕は岡山県の津山出身なんですけど、そこ出身のレゲエアーティストでJ-REXXXっていうアーティストがいまして。よくご飯とか食べに行ったりする仲間なんですけど、彼が“ドサ周りの歌”という曲を出したんですね。僕は洋服の仕事で、展示会が終わると、スーツケースに服を詰め込んで地方のお店を回ったりするんですけど、彼はレゲエアーティストとして日本中を回ってて。そのときの曲で、何か一緒に感じるとこあるなと思って、とても軽快で大好きな曲です。
タカノ:先ほど、BMXの大会について、バトル形式なんて話もありましたけれども、「『X Games Chiba 2023』が5月12日(金)~14日(日)に開催ということで、こちら上原さんは解説で入られるそうですね。
上原:はい。解説で入ります。
タカノ:これも楽しみですね。
Celeina:「FIST BUMP」は、グータッチでつなぐ友達の輪ということで、お友達を紹介してもらっていますが、上原さんがご紹介してくださるのはどんな方でしょうか?
上原:友達の洋服のデザイナーで「WHIZLIMITED(ウィズリミテッド)」というブランドの、下野宏明(したの ひろあき)さんです。プロジェクトを一緒に行ったり、数年前に彼「東京コレクション」っていうのを開催してて、そこでモデルとして参加させてもらったりとかしました。
Celeina:なるほど。一言で表すとどんな方でしょうか?
上原:「東京」って感じですね。ちょうどこのラジオのテーマに合うのかなと思って。
タカノ:ありがとうございます。明日は「WHIZLIMITED」の下野宏明さんに繋ぎます。
Celeina:「FIST BUMP!」今日は、元BMXライダーでアパレルブランド「430(Fourthirty)」の上原洋さんでした。ありがとうございました。
上原:ありがとうございました。
GRAND MARQUEE
J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann