果てとチークの舞台『だくだくと、』が12月11日(木)から14日(日)まで神奈川・横浜のSTスポットで、2026年1月15日(木)から18日(日)まで東京・下北沢のシアター711で上演される。
9月より升味加耀と川村瑞樹が共同主宰を務めることになった、果てとチーク。同公演は、マサチューセッツ州セイラムでの魔女裁判の異様な興奮とその不条理な結末を描いた、アーサー・ミラーの『るつぼ』を下敷きに、4 人の「女性」社員の閉鎖的コミュニケーションを描くことで、未だ強固に残り続ける家父長制や、国際的に台頭するポピュリズムの構造、排他主義の絶望的な広がりを、鮮やかにえぐり出す作品となっている。
作 / 演出を務めるのは、升味。出演者には升味と川村のほか、 川隅奈保子(青年団)、能島瑞穂(青年団)が名を連ねている。また公演期間中にはアフタートークが予定されており、横浜公演では水上文(文筆家 / 批評家)、北丸雄二(ジャーナリスト / 作家)、清水晶子(大学教員)、東京公演では桜庭一樹(小説家)、戸田真琴(文筆家 / 映画監督)、松森モヘー(中野坂上デーモンズ / モヘ組主宰)、横手慎太郎(俳優)が登壇する。

果てとチーク第九回本公演 『だくだくと、』

▶あらすじ
映像制作会社セイラムの“女性”社員 5 人が集められ、
「新たな視点のホラー映像企画」を提案するよう命じられた。
しかし、会議の開始時間になっても最後のひとりが現れない。
4 人は仕方なく、和気藹々、空虚なミーティングを始めるが、
やがて不穏な気配が彼らを浸食し始める。
アーサー・ミラー作『るつぼ』を下敷きに、日常に潜む構造的暴力を抉り出す。
▶日時・会場・チケット
横浜公演 YPAM フリンジ 2025 参加公演
2025 年 12 月 11 日(木)~14 日(日) 全 7 ステージ
ST スポット(横浜市西区北幸 1-11-15 横浜 ST ビル B1)
《予約・当日共通》YPAM 参加登録者¥3,500 一般¥4,000 高校生以下¥1,000 タニマチケット(ユニット応援チケット・台本付き)¥8,000
アフタートーク
12月12日(金)14:30 水上文さん(文筆家・批評家)
12月13日(土)13:00 北丸雄二さん(ジャーナリスト・作家)
12月14日(日)13:00 清水晶子さん(大学教員)
東京公演
2026 年 1 月 15 日(木)~18 日(日) 全 7 ステージ
シアター711(東京都世田谷区北沢1丁目 45-15)
《予約》一般¥5,000 U-24¥3,500 《当日》一般¥5,500 U-24¥4,000
《予約・当日共通》 タニマチケット(ユニット応援チケット・台本付き)¥10,000
アフタートーク
1月16日(金)14:30 桜庭一樹さん(小説家)
1月17日(土)18:00 戸田真琴さん(文筆家・映画監督)
1月18日(日)13:00 松森モヘーさん(中野坂上デーモンズ/モヘ組主宰)&横手慎太郎さん(俳優)
▶CAST
川村瑞樹(果てとチーク) 川隅奈保子(青年団) 能島瑞穂(青年団) 升味加耀(果てとチーク)
▶STAFF
舞台監督|水澤桃花(箱馬研究所)
舞台美術|いとうすずらん
照明|中村仁(黒猿)
音響|北村萌
映像|島崎ややや
演出助手|坂本沙季
外から眺める人|中島梓織(いいへんじ)
宣伝美術|三崎了
宣伝イラスト|真下玉女
制作|月館森
当日運営(横浜公演)|藤井ちより(Quno・範宙遊泳)
当日運営(東京公演)|清水瑞希
ユニット制作メンバー|宇田萌人
撮影・編集|まがたま Cinema
助成|アーツカウンシル東京【東京ライブ・ステージ応援助成】(東京公演)、公益財団法人セゾン文化財団
企画制作・主催|果てとチーク