パティ・スミス(Patti Smith)とサウンドウォーク・コレクティヴ(Soundwalk Collective)による最新プロジェクト「コレスポンデンス(CORRESPONDENCES)」の来日追加公演が、5月2日(金)に東京・初台の新国立劇場 オペラパレスにて開催されることが決定した。


「コレスポンデンス」はパティとサウンドウォーク・コレクティヴによる10年以上におよぶ協働プロジェクト。パフォーマンスとエキシビションの2形式で、さまざまな地理や歴史、自然環境を横断する作品を発表する。パフォーマンスは、4月29日(火・祝)にロームシアター京都 サウスホール、5月3日(土・祝)に新国立劇場 オペラパレスでの開催が発表されていたが、東京公演のチケット完売にともない追加公演が決定した。エキシビションは4月26日(土)から6月29日(日)まで東京・清澄白河の東京都現代美術館にて開催される。


世界的な文化アイコンとして知られるパティ・スミスは、1946年にシカゴで生まれ、ニュージャージー州南部で育ったのち、1967年ニューヨークに移住。1975年に詩とロックを融合させた革新的なアルバム『Horses』でデビューして以来、数々のアーティストやミュージシャンに影響を与えてきた。写真や絵画、インスタレーションを手がけるアーティストとしても活躍し、世界中のギャラリーや美術館で展示を行っている。著作に全米図書賞を受賞したベストセラー回顧録『ジャスト・キッズ』のほか、『ウールギャザリング』『Mトレイン』『無垢の予兆』など多数。2020年にペン/フォークナー賞を受賞、2022年にはコロンビア大学から名誉博士号を授与、仏レジオンドヌール勲章を受勲した。

サウンドウォーク・コレクティヴは、アーティストのステファン・クラスニアンスキー(Stephan Crasneanscki)とプロデューサーのシモーヌ・メルリ(Simone Merli)が率いる現代音響芸術コレクティヴ。アーティストやミュージシャンとの共同作業を通じてコンセプトや文学、芸術的テーマを探求し、場所や状況に応じたサウンドプロジェクトに取り組んでいる。これまでに映画監督のジャン=リュック・ゴダール、写真家のナン・ゴールディン、振付家のサシャ・ヴァルツ、女優で歌手のシャルロット・ゲンズブールらとの長期的なコラボレーションを行い、アートインスタレーションやダンス、音楽、映画などメディアを横断したプロジェクトを展開。劇伴を手がけたドキュメンタリー映画『美と殺戮のすべて』は、2022年のベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞している。

両者のコラボレーションは、パティとステファンが飛行機の機内で偶然出会ったことをきっかけに始動。10年以上にわたる共同制作を展開し、『べネチア・ビエンナーレ』やコロンビアのメデジン近代美術館をはじめ世界各地でライブパフォーマンス、展覧会、上映、詩の朗読会、ワークショップと多岐にわたる形式で作品を発表してきた。


最新プロジェクトである「コレスポンデンス」は、パティとステファンが10年にわたり交わしてきた「対話」から生まれた作品で、さまざまな土地の「音の記憶」を呼び起こし、芸術家や革命家、そして気候変動の継続的な影響の足跡を体現するもの。ステファンが詩的な霊感や歴史的な重要性をもつ土地を訪れ、フィールドレコーディングによって「音の記憶」を採集し、パティがその録音との親密な対話を重ねて詩を書き下ろし、さらにそのサウンドトラックに合わせてサウンドウォーク・コレクティヴが映像を編集する、という「往復書簡(=コレスポンデンス)」によって生まれた8つの映像作品が今回のエキシビション&パフォーマンスの軸となっている。これらの映像は、チェルノブイリ原発事故や森林火災、動物の大量絶滅といったテーマを探求するとともに、アンドレイ・タルコフスキー、ジャン=リュック・ゴダール、ピエル・パオロ・パゾリーニ、ピョートル・クロポトキンといった芸術家や革命家を参照しながら、人間と自然の関係やアーティストの役割、人間の本質について観るものに問いかける。今回の来日公演は、アジア初開催のパフォーマンスとなる。






『MODE 2025 サウンドウォーク・コレクティヴ & パティ・スミス|コレスポンデンス』(東京公演)

公演日時:
【追加公演】2025年5月2日(金)18:30開場/19:30開演
【チケット完売】2025年5月3日(土・祝)17:00開場/18:00開演
会場:新国立劇場 オペラパレス
【出演】
パティ・スミス(ヴォーカル)
ステファン・クラスニアンスキー(フィールドレコーディング/フォーリー)
シモーヌ・メルリ(シンセサイザー)
ルーシー・レイルトン(チェロ)
ディエゴ・エスピノサ・クルス・ゴンザレス(ドラム/パーカッション)
ペドロ・マイア(ビジュアル/ライティング)
セバスチャン・ビュロー(サウンドエンジニア)
チケット(全席指定・税込)
SS席指定 20,000円/S席指定 11,500円
A席指定 9,900円/B席指定 7,700円
C席指定 5,500円
※未就学児童入場不可
※小学生以上チケット必要
※チケット購入後のキャンセル・変更・払い戻しはいたしません。
チケット販売:
イープラス https://eplus.jp/correspondences/
【店頭販売】ファミリーマート店頭(店内マルチコピー機)
【店頭購入方法】https://support-qa.eplus.jp/hc/ja/articles/6638367888665
イープラス最速先着先行
2025年3月28日(金)19:00〜4月9日(水)23:59
最終先行先着
2025年4月12日(土)10:00〜
主催:MODE/株式会社YY
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】
協賛:Audio-Technica / Analogue Foundation
公演に関する問い合わせ先
MODE:info@mode.exchange
『KYOTOPHONIE in Collaboration with MODE サウンドウォーク・コレクティヴ & パティ・スミス|コレスポンデンス』(京都公演)
日時:2025年4月29日(火・祝)
[昼公演]12:00 開場 / 13:00 開演
[夜公演]16:30 開場 / 17:30 開演
会場:ロームシアター京都 サウスホール
【出演】
パティ・スミス(ヴォーカル)
ステファン・クラスニアンスキー(フィールドレコーディング/フォーリー)
シモーヌ・メルリ(シンセサイザー)
ルーシー・レイルトン(チェロ)
ディエゴ・エスピノサ・クルス・ゴンザレス(ドラム/パーカッション)
ペドロ・マイア(ビジュアル/ライティング)
セバスチャン・ビュロー(サウンドエンジニア)
チケット(全席指定・税込)
SS席指定 20,000円 / S席指定 11,500円
A席指定 9,500円 / B席指定 5,500円
※一部席種は完売
※未就学児童入場不可
※小学生以上チケット必要
※チケット購入後のキャンセル・変更・払い戻しはいたしません。
チケット販売:
イープラス https://eplus.jp/correspondences/
【店頭販売】ファミリーマート店頭(店内マルチコピー機)
【店頭購入方法】https://support-qa.eplus.jp/hc/ja/articles/6638367888665
最終先行先着
2025年3月8日(土)10:00〜 ※販売中
主催:一般社団法人 KYOTOPHONIE/MODE/株式会社YY
公演に関する問い合わせ先
KYOTOPHONIE事務局:info@kyotophonie.jp
『MOT Plus サウンドウォーク・コレクティヴ & パティ・スミス|コレスポンデンス』

エキシビション「コレスポンデンス」は、東京都現代美術館の「MOT Plusプロジェクト」による初の取り組みとなります。MOT Plusはパフォーマンスや上映など、従来の展覧会の形式にとどまらない、実験的なプロジェクトを展開する場として2025年に立ち上がった新企画。本展はその第一弾として、YYとの共同主催、MODEの企画協力により開催致します。
会期
2025年4月26日(土)〜6月29日(日)
10:00-18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
休館日
月曜日(5月5日は開館)/5月7日(水)
会場
東京都現代美術館 企画展示室B2F
〒135-0022 東京都江東区三好4-1-1
観覧料(税込)
一般1,800円/小学生以下無料
※小学生以下のお客様は保護者の同伴が必要です。
主催:東京都現代美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)/株式会社YY
企画協力:MODE
協賛:Audio-Technica / Analogue Foundation