俳優 / アーティスト・浅野忠信の個展『TADANOBU ASANO EXHIBITION PLAY WITH PAIN(T)』が、4月2日(水)から6日(日)まで、東京・新宿の伊勢丹で開催される。
『SHOGUN 将軍』で日本人初の第82回ゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞するなど俳優としても活躍する浅野。過去にはワタリウム美術館やパルコのアートギャラリーなどで個展を開催し、2018年には自身の画集『error』を刊行、アーティストとしての活動も評価されている。






同展では浅野のアートの根底にある「PLAY WITH PAIN(T)=痛みと遊ぶ」をテーマとし、新作を含む200点以上の作品を展示。さらに、初の原画販売、浅野によるライブペインティングも行われる予定となっている。開催に際して浅野からのメッセージも寄せられているほか、伊勢丹の個展特設サイトでは浅野へのインタビューも公開されている。
昔、子供たちに向け、絵を描くワークショップをやったことがある。
「なんでもいいから絵を描いてみて」と、小さいノートを配った。
それぞれが一生懸命、花や木や家や人を描く中、
ただひたすら、ノートを真っ赤に塗り続ける子がいた。やる気がないのかな、何も思いつかないのかな。
めくっても、めくっても、赤く塗られただけのページが続く。余計なことは言うまいと思いつつ、
「君は、何を描いているの?」と聞いてみた。
まっすぐに僕のほうをみて、その子は言った。
「秋!」と。何も言えなかった。
変な大人の感性で、何も描いてないと思った自分を恥じた。
赤く塗られた1冊に、その子は「秋」を懸命に描いていた。
そこには、秋という絵が確かにあった。なぜこんなにも心が動くのだろう。
絵とは、アートとは、そういうものかもしれない。
パッと火がつくような衝撃でも、凪のような穏やかさでも
絵との出会いは、感情との出会いでもある。楽しかったり、うれしかったり、ドキッとしたり、
大きく揺さぶられたり、何か発見があったり、
ほっとしたり、泣きたくなったり、元気が出たり。人生はままならないことが多いけれど、
僕は絵を描き、絵に触れ、絵と遊ぶことで生きていた。
―PLAY WITH PAIN(T)―この場では、自由に、心のおもむくままに、感じてください。
浅野忠信が描いた絵を、ただ、楽しんでください。
素敵な出会いがあるとうれしいです。浅野忠信
個展への入場は無料。ライブペインティングの観覧は定員が50名となっており、「パスマーケット」で入場抽選の申し込みを3月23日(日)18時まで受け付けている。
『TADANOBU ASANO EXHIBITION PLAY WITH PAIN(T)』

会 期:2025年4月2日(水)~4月6日(日)各日午前10時~午後8時まで
4月2日(水)午後3時終了/ 最終日4月6日(日)午後6時終了
会 場:伊勢丹新宿店 本館6階 催物場
入 場 料:無料
「浅野 忠信 ライブペインティングイベント」
日時:4月5日(土)午後2時~3時
会場:伊勢丹新宿店 本館6階 催物場
定員:50名
※本イベントはパスマーケットによる入場抽選を行います。
※イベント観覧ご希望の方は、3月19日(水)午後11時以降、下記サイトよりお申し込みください。
https://www.mistore.jp/store/shinjuku/shops/art/artgallery/shopnews_list/shopnews0109.html