3月13日(木)より東京都内10エリアで開催される『Tokyo Creative Salon 2025』(TCS 2025)に、「国際建築教育拠点(SEKISUI HOUSE – KUMA LAB)」が出展する。
「国際建築教育拠点(SEKISUI HOUSE – KUMA LAB)」は、隈研吾・東京大学特別教授を中心に「未来の住まいのあり方」をテーマに掲げ、研究および建築分野における次世代の人材育成を目指すプラットフォーム。「『わが家』を世界一幸せな場所にする」というグローバルビジョンを掲げる積水ハウス株式会社の寄付によって東京大学総括プロジェクト機構内に2020年6月に設立された。
同展示は、その取り組みの柱の1つである「デジタルファブリケーションセンター」の活動として、ファッションウィークとデザインウィークの同時開催によるクリエイティブの祭典として知られる『Tokyo Creative Salon 2025』に出展するもので、東急プラザ原宿「ハラカド」4階のハラッパ内で行われる。同ラボの設立から今日に至るまでの歩みを紹介するとともに、「『EXCESS』-過剰性の時代に建築はAIと何ができる?」と題して構築された空間のなかで、あらゆる物質や情報が過剰にあふれる現代を「過剰性」の時代と捉え、建築領域がどのように「過剰性」に対応できるのかについて、「過剰性のニワ」というテーマで学生が取り組んだ作品を展示。同ラボで「過剰性のニワ」というテーマを主導した平野利樹特任講師のもとに集まった過去3年間で計24人に及ぶ国内外の学生が、最新の生成AIテクノロジーを活用して表現した個性豊かなアイデンティティを鑑賞できる。

また、3月15日(土)14時からは、音楽家の蓮沼執太をゲストに、J-WAVEの番組『GRAND MARQUEE』のナビゲーターと東京大学平野特任講師の4名でAIとクリエイティビティの関係性や、建築の未来に関するトークセッションも開催される。
隈研吾・東京大学特別教授コメント
今回の取り組みのようなものからこそ、そこに新しい建築家を生むのではないかと考えています。単に建築を創るのではなく、イメージだけを創る新しい建築家も出てくるかもしれないし、建築をつくらないで運営・オペレーションだけをやる建築家も出てくるかもしれない。いろいろなタイプの建築家がこれからの世の中で必要とされてくる中で、そういう新しい建築家を育てるためのスタジオであったと思います。こういったスタジオを経過した人間が従来の建築家の枠を超えた仕事をどんどんできるようになっていってほしい。そこが一番この「SEKISUI HOUSE – KUMA LAB」に求められていることかなと思います。
KUMA LAB×積水ハウス『EXCESS』ー過剰性の時代に建築はAIと何ができる?ー

■展示概要
期間:2025年3月13日(木)~3月23日(日)
場所:東急プラザ原宿「ハラカド」4階 ハラッパ内
入場無料
詳細 URL:https://www.sekisuihouse.co.jp/kumalab_excess/
■J-WAVEコラボトークイベント開催:
音楽家の蓮沼執太をゲストに、GRAND MARQUEEナビゲーターと東京大学平野特任講師の4名でAIとクリエイティビティの関係性や、建築の未来に関するトークセッションを開催。
イベント開催日時:3月15日(土)14:00~
イベント開催場所:東急プラザ原宿「ハラカド」4階
※イベント観覧は当日先着順(整理券配布)にて案内
■Tokyo Creative Salon
毎年3月、桜咲く東京を舞台に開催する年に一度のクリエイティブの祭典です。ファッション・デザイン・クラフト・サステナブルなど多彩なジャンルが集い、日本のクリエイティブの魅力を世界へと発信します。TCSのミッションは、日本の創造力をより良い世界へとつなげることです。「伝統をつないできた技」や「新技術(デジタル・サステナビリティ)」、日常に新しい視点を加えたアイデアを世界に届け、東京・日本の都市としての価値向上を目指しています。
■「国際建築教育拠点(SEKISUI HOUSE – KUMA LAB)」
建築学における最先端のデジタルテクノロジーの活用研究と国際的な人材育成を目指す 東京大学と、“「わが家」を世界一幸せな場所にする”というグローバルビジョンを掲げる積水ハウスによる、「未来の住まいのあり方」をテーマとした研究の場として発足したのが「国際建築教育拠点(SEKISUI HOUSE – KUMA LAB)」です。
「国際建築教育拠点(SEKISUI HOUSE – KUMA LAB)」は国際デザインスタジオ、デジタルファブリケーションセンター、デジタルアーカイブセンターの三つの活動を展開しています。
(1)国際デザインスタジオ
国際デザインスタジオは、世界から招聘された第一線で活躍する建築家が指導にあたるデザインスタジオの運営、並びに世界の大学との合同スタジオの開講を通じて、東京大学を建築教育における国際的なハブとしての地位を確立します。この取組みにより、国際的に活躍する人材の育成を目指しています。
(2)デジタルファブリケーションセンター
デジタルファブリケーションセンターでは、デジタルファブリケーション技術を活用して創り出される建築が、人々の豊かな人間性を反映した生活にどのように貢献できるかを実践的に研究しています。さらに、建築学科においてデジタルテクノロジーの専門知識を持つ高度な人材を育成することを目指しています。
(3)デジタルアーカイブセンター
デジタルアーカイブセンターは、建築アーカイビングの手法・思想に関する研究や実践によって、建築資料のアーカイビングを主軸とした研究・教育拠点の構築を目指します。学内外の建築家の重要な図面や模型、資料をデジタル化し、国内外の研究者がアクセスできるようなアーカイブプラットフォームの構築に取り組むことで、国際的な建築史研究・教育ネットワークの構築に貢献します。