映画『箱男』が、1月17日(金)よりNetflix独占配信される。
安部公房の生誕100年にあたる2024年8月に公開された同作は、1973年に発表された安部の同名小説が原作。小説は「急死しなければノーベル文学賞を受けていた」と言われた安部の代表作のひとつで、安部本人が石井岳龍(当時は石井聰亙)に映画化を託し、1997年に製作が決定した。しかし、ドイツでのクランクイン前日に諸事情から突如撮影中止。その後紆余曲折を経て、27年越しの2024年に石井が監督を担い映画が公開されることとなった。
主演は1997年当時に主演が決定していた永瀬正敏が務め、佐藤浩市も27年越しに出演。その他キャストとして浅野忠信、白本彩奈、渋川清彦、中村優子、川瀬陽太が名を連ねている。
映画『箱男』

出演:永瀬正敏 浅野忠信 白本彩奈 佐藤浩市 渋川清彦 中村優子 川瀬陽太
監督:石井岳龍
原作:安部公房「箱男」(新潮社)
脚本:いながききよたか、石井岳龍
プロデューサー:小西啓介、関友彦
製作:映画『箱男』製作委員会
製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ
制作プロダクション:コギトワークス
PG12
ⓒ2024 The Box Man Film Partners
<STORY>
完全な孤立、完全な孤独を得て、社会の螺旋から外れた「本物」の存在。ダンボールを頭からすっぽりと被り、街中に存在し、一方的に世界を覗き見る『箱男』。カメラマンである“わたし”(永瀬正敏)は、偶然目にした箱男に心を奪われ、自らもダンボールをかぶり、箱男としての一歩を踏み出すことに。しかし、本物の『箱男』になる道は険しく、数々の試練と危険が襲いかかる。存在を乗っ取ろうとするニセ箱男(浅野忠信)、完全犯罪に利用しようと企む軍医(佐藤浩市)、 “わたし”を誘惑する謎の女・葉子(白本彩奈)……。果たして“わたし”は本物の『箱男』になれるのか。そして、犯罪を目論むニセモノたちとの戦いの行方はー!?