TOKYO ALTER MUSIC AWARDの受賞者が発表された。
同アワードは、日本国内におけるオルタナティブミュージックの普及と支援、ミュージシャンのサポート、オルタナティブミュージックシーンの活性化、およびアーティストのアジアを起点としたグローバルでの活動を支援することを目的とした団体であるTOKYO ALTER MUSICによって、2024年から新設。主に日本国内でオルタナティブな活動を行うミュージシャンを対象アーティストとし、株式会社Spincoasterの林潤と保坂隆純、origami PRODUCTIONSの対馬芳昭、Namy& Inc.の高波由多加、株式会社arneの松島功が選考委員を務めた。
「2024年最も活躍したオルタナティブなアーティスト」である「Best Alter Artists」にはLamp、柴田聡子、長谷川白紙の3組が選出。Lampは自身初の北米ツアーが先行販売の開始からわずか数日後に全てソールドアウトするなど海外でも活躍。柴田聡子はアルバム『Your Favorite Things』などをリリースしたほか、客演や楽曲提供、さらには文筆業などでも存在感を発揮した。長谷川白紙は7月にLAのレーベル・Brainfeederから2ndアルバム『魔法学校』をリリースし、10月には自身初のツアー『HAKUSHI HASEGAWA First tour 2024 魔法学区』を行った。
「2024年最も活躍したアジアのアーティスト」である「Best Alter Asian Artists」には、台湾を拠点とするインディーアーティスト・Whyte ?te、バンコクを拠点とするバンド・KIKI、フィリピンを拠点とするミュージシャン・ena moriの3組が受賞。
さらに、「2024年に注目を集め始めたブレイクスルーアーティスト」である「Best Breakthrough Artists」として、3人組バンド・maya ongaku、沖縄を拠点とする3人組・HOME、ジャンルを超えた音楽性で注目を集める音楽家の北村蕗、関西出身 / 在住の新世代フューチャーソウルバンド・luv、R&Bシンガー・reinaが表彰された。なお、「Best Breakthrough Artists」受賞者には、アジア圏でのフェス出演のブッキング協力と渡航費滞在費(各アーティスト20万円、全組合計100万円分)のサポートが提供される。
このほかに「2024年にアジアでのマーケット拡大・アーティストの活躍に大きく寄与した人物」として、国際ショーケースフェスティバル『Music Lane Festival Okinawa』プロデューサーで、ミュージックタウン音市場館長や桜坂劇場プロデューサーも務める野田隆司が「Contribution to Asia」を受賞。「2024年にクリエイティブなミュージックビデオに携わったプロデューサー・クリエーター」を表彰する「Best Creative」には、CHICO CARLITO“欲張 feat. Jin Dogg”、Official髭男dism”Same Blue”、BAD HOP”Empire Of The Sun feat. T-Pablow & Zeebra”などのMVでプロデューサーを務めた株式会社VIXIの野口滉太が選ばれた。
授賞式は10月26日(土)に東京・新宿の東急歌舞伎町タワーで開催されたフェス『MIND TRAVEL』内で行われ、音楽関係者約70名が出席。式では各受賞者からのメッセージビデオや音声コメントが流されたほか、Whyte ?te、北村蕗、reinaの3名が登壇した。