9月20日(金)に全国公開される映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(英題:Living in Two Worlds)の本ポスタービジュアルと予告編が解禁された。
『第26回上海国際映画祭』のコンペティション部門に出品された同作は、社会的マイノリティに焦点を当てた執筆活動をする作家 / エッセイスト、五十嵐大による自伝的エッセイ『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』が原作。きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子供=「コーダ(Children of Deaf Adults)」という五十嵐自身の生い立ちや半生などを追った内容となっている。
宮城県の小さな港町で、耳のきこえない両親のもとで育ち、幼い頃から母の「通訳」を日常的に行っていた五十嵐大。次第に周りから特別視されることに戸惑いや苛立ちを覚え、20歳になって逃げるように東京へ旅立つが、数年ぶりに宮城へと戻ってくる。「きこえる世界」と「きこえない世界」、ふたつを行き来する五十嵐大の行動を通して、その心の軌跡が描かれる。
五十嵐大役は吉沢亮、大の母・明子役は忍足亜希子(おしだりあきこ)、父・陽介役は今井彰人が演じる。そのほか、ユースケ・サンタマリア、烏丸せつこ、でんでんらがキャストに名を連ねている。監督は『そこのみにて光輝く』が2014年の『キネマ旬報ベスト・テン』1位に選出された呉美保で、長編作品を手がけるのは2015年の『きみはいい子』以来9年ぶり。脚本は『ゴールド・ボーイ』や『正欲』等の港岳彦が務めた。
解禁されたポスタービジュアルは、五十嵐大が、久しぶりに家族との時間を過ごした故郷・宮城県から東京へ戻る前に明子と並んで立つ様子を収めたもの。同作のティザーポスターと原作本の表紙撮影を手がけた写真家 / 文筆家の齋藤陽道が引き続き撮影を担った。
また、予告編は、五十嵐大が手話で明子に気持ちを伝える様子や、「こんな家に生まれてきたくなかった」と声で明子にぶつける大の姿、帰郷した大が明子と駅のホームで手話でやりとりする場面などが含まれ、ふたつの世界を行き来しながら成長する大の様子が丁寧に切り取られた内容となっている。
『ぼくが生きてる、ふたつの世界』
監督:呉美保 『そこのみにて光輝く』(14)、『きみはいい子』(15)等
脚本:港岳彦 『ゴールド・ボーイ』(24)、『正欲』、『アナログ』(23)等
主演:吉沢亮 『キングダム』シリーズ、『東京リベンジャーズ』シリーズ等
出演:忍足亜希子 今井彰人 ユースケ・サンタマリア 烏丸せつこ でんでん
原作:五十嵐大「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」(幻冬舎刊)
企画・プロデュース:山国秀幸 『オレンジ・ランプ』(23)、『ケアニン』シリーズ等
手話監修協力:全日本ろうあ連盟
製作:「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会(ワンダーラボラトリー/博報堂DYミュージック&ピクチャーズ/ギャガ/JR西日本コミュニケーションズ/アイ・ピー・アイ/アミューズ/河北新報社/東日本放送/シネマとうほく)
©五十嵐大/幻冬舎 ©2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会
配給:ギャガ 公式HP:https://gaga.ne.jp/FutatsunoSekai/ 公式X: @FutatsunoSekai_
全国公開:9月20日(金)
先行上映:9月13日(金)
※バリアフリー字幕&音声ガイド版予告編、ショート予告編は、7月12日(金)に公式HPアップ予定となります。
※本作では、バリアフリー上映を実施します。詳細は公式HPのTHEATERページよりご確認ください。