濱口竜介監督の映画『悪は存在しない』が2024年4月26日(金)に全国公開されることが決定した。
濱口にとって2021年の広島を舞台にした『ドライブ・マイ・カー』以来の長編となる同作。『ドライブ・マイ・カー』で音楽を担当した石橋英子が、自身のライブパフォーマンスの為の映像を濱口に依頼し、その映像制作の過程から生まれた作品となっている。出演者には大美賀均、西川玲、小坂竜士、渋谷采郁らが名を連ねる。
11月26日(日)に『広島国際映画祭2023』でジャパンプレミアが開催され、全国公開初日の確定が発表された。東京では渋谷のBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下と下北沢のシモキタ・エキマエ・シネマ K2で上映予定。
物語は長野県の自然豊かな高原に位置する町が舞台。芸能事務所がグランピング場を作る計画と、それによって水源に汚水を排水しようとしていることが判明して町内が動揺し、慎ましく暮らしていた巧と娘・花の生活に余波が及んでいく内容となっている。
また、映画作品と共通の映像素材から作られた石橋英子の音楽ライブ用サイレント映画『GIFT』は、10月にベルギー『ゲント国際映画祭』で石橋のライブパフォーマンスとともに初披露されている。日本でも11月23日(木・祝)に『東京フィルメックス』で特別上演されており、今後も世界各地での披露が予定されている。