上野アーティストプロジェクト2023『いのちをうつす ―菌類、植物、動物、人間』が、11月16日(木)から2024年1月8日(月・祝)まで、東京・上野の東京都美術館で開催される。
同展では、人間以外の自然界の生き物を「うつす」ことに、数十年にわたり取り組み続けてきた作家の作品が展示される。
出品作家は、様々な土地に生息するきのこを探し描き続けている小林路子、明治の末期から昭和の画壇で活躍する一方、少年期から草花の姿を日々描き記録し続けた辻永、木象嵌職人として鍛え上げた手わざにより、バードカービング(野鳥彫刻)を制作し続けている内山春雄、作家として活動しつつ、ファッション写真や広告写真など幅広い分野で活躍し、1970年以降競走馬の撮影を主にしていた今井壽惠、大学在学中に牧場で出会ったウシに魅せられ、酪農の現場で働きながらウシたちの存在を木版画に刻み、発表している冨田美穂、世界各地の動物園やアフリカの野生に暮らすゴリラを追いかけ、描き続けている阿部知暁の6名。
また同展では、鳥の彫刻「タッチカービング」約40点等、手で触って鑑賞する作品なども展示される。