映画『鯨の骨』(くじらのほね)が、2023年秋より、渋谷シネクイント他にて劇場公開されることが決定した。監督を務めたのは『ドライブ・マイ・カー』『ガンニバル』の脚本を手掛ける大江崇允。
結婚間近だった恋人と破局した不眠症の間宮は、マッチングアプリで唯一返信をくれた女子高生と会うが、彼女は間宮のアパートで自殺してしまう。間宮がうろたえて山中に埋めようとするも、気が付くと死体は消えていた。そして間宮はARアプリ「ミミ」こと「王様の耳はロバの耳」の中で、死んだ女子高生と瓜二つの少女・明日香を発見。明日香は「ミミ」を通じて再生できる動画を街中で投稿しており、ファンたちのカリスマ的存在だった。間宮は明日香の痕跡を追いかけるうちに、現実と幻想の境界があいまいになっていく。
アプリにはまり込んでいくサラリーマン・間宮を『桐島、部活やめるってよ』の落合モトキ、孤独な人々を引き寄せる明日香を、若い世代の女性を中心に人気を誇るあのが演じる。また、音楽は渡邊琢磨が担当している。
また、本作は第27回富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭のコンペティション部門に正式出品されることが決定している。