INDEX
xiangyuの楽曲に欠かせないダンスミュージックの気持ちよさ
ーアルバムの制作面についても聞いていきたいですが、今回、光岡さんは、初めてマイク握って“ずっといるトマト”にラップでも参加してます。なぜ光岡さんに歌ってもらうことにしたんですか?
xiangyu:自然な流れでそうなったんです。彼の作品や文章を通して、ワードセンスが豊かな人だと思っていたので、(アルバムの)アートワークだけをお願いするのがすごくもったいなく感じていて。そこで、話の流れで「歌詞とか書いてみませんか?」ってフワッと聞いてみたら、「やります!」って即答してくれました。実際に送られてきた歌詞を見たら、<動かざる山の如し>みたいなパワーワードだらけだったんです(笑)。めっちゃおもしろかったし、私の中で光岡さんの声でその言葉たちが再生されたので、本人に歌ってもらうのが一番しっくりくると思いました。
ーそんな経緯があったんですね。一方、Gimgigamさんが担当したサウンドは、ダンスミュージックが特徴的です。遠慮のかたまりが日本人ならわかる共通感覚であるように、ダンスミュージックは歌詞がわからなくても楽しめるユニバーサルなジャンルだと思います。ダンスミュージックへのこだわりを教えてください。
xiangyu:ダンスミュージックの気持ちよさは、自分としても、チームとしても大事にしてます。歌詞の内容にはもちろんこだわるんですが、語感もすごく重要なので、気持ちよく聴こえるフレーズをいつも探しています。だから、言いたいことの語感が悪いと悩むことが多くて、そのバランスが毎回難しい。テーマには合ってるけど、ちょっと語感が悪いときは、どう直すか考えますね。逆に、言いたいことから少し離れてても、耳障りが良かったらそれはそれでありだなと思います。
