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xiangyu(シャンユー)インタビュー 核にあるのは「遠慮のかたまり」を面白がる好奇心

2025.4.25

xiangyu『遠慮のかたまり』

#PR #MUSIC

知らないことを少しでも多く知りたい。xiangyuの原動力は好奇心

ーxiangyuさんの楽曲のテーマからは「なんで太陽は東から登って西に沈むの?」みたいな純粋な好奇心を感じます。それはどこから湧いてくるんでしょう?

xiangyu:なんでだろう。でも、死ぬまでに世の中のこと全てを知ることは無理じゃないですか。だからこそ、ちょっとでも多く知ってから人生を終えたいなってずっと思ってます。例えばキノコって、図鑑に載ってない種類がめっちゃあるらしいんですよ。書店で売っているキノコ図鑑の写真を撮ってる、マジの「キノコマスター」みたいな人に教えてもらったんですけど、「そんな人でもまだ知らないキノコがあるんだ」っていうことが超おもしろくて。

xiangyu:人間に対してもそうで、どれだけ仲良い人でも、今日と明日のその人は別かもしれない。だからちょっとでも理解したい、知りたいって気持ちが、多分自分の中で一番の原動力だと思ってます。

社会への不満とかをぶつけたいって感覚はあんまりなくて、それよりも「これなんだろう?」っていう好奇心の方が大きいんですよね。なんとなくSNSで呟くよりも、自分の中で一回噛み砕いて、「なんで」おもしろいと思ったのかをちゃんと理解してから、作品として出す方がしっくりくる。そういう姿勢が曲づくりのベースにある気がします。

ーxiangyuさんは元々、ミュージシャンを目指していたわけではなかった人ですよね。スカウトをきっかけに、ファッションのフィールドから転身されたということでしたが、これまでの経歴も影響しているのでしょうか?

xiangyu:自分は人前に出なくていいから、作品だけが世の中で一人歩きしてほしいっていう気持ちがずっとあったんです。だから、10代の頃からずっと洋服を作ってたんですけど、やっぱり1人でやるには限界もあった。コスチュームデザイナーのアシスタントもしてたので、自分が作ったものが別の誰かの名前で世の中に出ることがすごく苦しかった。「作ったのは自分なのに」って。そういうジレンマを抱えて、この状況をどうにかしたい気持ちが強くなった時、今のチーフマネージャーにあたる人(福永泰朋氏)から昔スカウトを受けたことを思い出して、「乗っかるしかないかも」って思ったんです。「あなたがやりたいことは服よりも音楽の方が伝えられるし、届く速度も速いよ」って言葉がすごく残っていたので、「じゃあ音楽にかけてみようかな」って思ったことが始まりでした。

ー冒頭の「美術作品よりも世の中に届きやすい音楽で表現してることがすごい」という光岡さんのコメントは、xiagnyuさんの音楽活動の答え合わせになってるのかもしれないですね。

xiangyu:そうかもしれないです。スカウトを受けた頃と表現方法は変わったけど、やりたいことは12、13年経った今でもずっと同じなんだなって、改めて思います。

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