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この時代に、なぜ結婚するのかという永遠の問い

第4話では、ネルラと喧嘩した幸太郎が鈴木家を出るシーンがあった。独身時代に住んでいたマンションはいまも契約中で、定期的にハウスキーパーが訪れており清潔そのもの。整ったベッドで寝起きし、優雅に一人分の朝食を作り、淹れたてのコーヒーを飲む。その違和感のなさに「……俺、結婚してたんだっけ?」とボヤく幸太郎。「君がいないと何にもできないわけじゃないとヤカンを火にかけたけど紅茶のありかがわからない」「朝食も作れたもんね だけどあまりおいしくない」と歌う平成の大ヒット曲があったけれど、もはやそういう時代でもない。
なにかと面倒がついてまわる結婚。事実婚という選択もあれば、一人で生きることを選ぶ人も多いこの時代に、人はなぜ結婚するのだろうか。寂しさや孤独を埋めるため? 誰かといたら寂しさや孤独は本当に無くなる? そもそも、とんでもない秘密を抱えたパートナーを心の底から信頼できる日は来るのだろうか? 物語も第2部に入り、「愛」を天秤にかけ、頭を悩ませつづける幸太郎と一緒に、私たち視聴者もまた、この永遠の問いについて考えずにはいられない。
『しあわせな結婚』

テレビ朝日系にて毎週木曜よる9時から放送中
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/shiawasena-kekkon/