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2025年のタイラー・ザ・クリエイターとは?
―今年の一連の動きを踏まえて、タイラーは今どんなモードにあると思いますか?
アボかど:僕はやっぱりタイラーは今、ラッパーであろうとしていると思うんですよね。 曲のテーマも典型的なラッパーっぽいフレックスな話をよくしているし、この間の『Lollapalooza』もがっつりラップしてる曲が多いというか。俺はラッパーなんだぞっていう雰囲気を出してるような気がしますね。
でも今、シーン全体がそんな雰囲気じゃないですか。割とヒップホップ回帰みたいな動きがあると思うんですよ。プレイボイ・カルティもど真ん中ヒップホップモードみたいになってきてるし。
hashimotosan:自分は、全然違うタイプのアルバムを立て続けに出してるっていうところに、すごくクリエイティビティが高まってるモードなんだろうなっていうのは思います。さっきの多面性ではないですけど、パーソナルな部分をさらけ出しつつ、もう一方ではやっぱりみんなに盛り上がって踊って欲しいなって思ってるんじゃないかな。
この後、アルバムを出すとしたら結構先になるんじゃないかなって自分は思ってて。今までは割と2年周期みたいな感じだったんですけど、今回でそれが崩れて。もし次作るとしたら多分また2年とか3年とかかかるんじゃないかなって思ってます。だからこそ、気が早い話ですけど、次にどんなテーマの作品を作るのかは楽しみですね。