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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

札幌で開催『THE JUSTICE』レポ 表現の覚悟に呼応して生まれた本気の遊び

2025.6.27

#MUSIC

5次元のダンスとプリミティブな衝動が理屈を置き去りにする

olololop。最後に観たのがいつか思い出せないぐらい悠久の昔なのだが、今こんなことになってんのかよという驚きがあった。なぜこんな音楽が成立するのか、そもそもどうやって曲を作っているのかまるで分からない。各楽器のフレーズ周期を微妙にずらすことで、脱臼的というか複雑骨折したような怪奇なグルーヴを延々と繰り出したりする。カラビヤウ多様体と言って、この宇宙はぜんぶで十次元まで存在するそうだが、5次元人とか6次元人はこういう音楽で踊っているのではないかしら?

KATANA。非常にソリッドでアグレッシブなテクノDJ。ストリートに根差し、毎晩グチョグチョになるまで遊びまくっている不良でなければこんなプレイはできないだろう。マジで不良。本当に悪い。話を聞いてみるとやはり実際に相当なサグライフを送っているようで、彼が住んでいる北34条付近では(以下自主規制)。

Glans。以前観たときはDJプレイ的な人力トランスバンドという印象であったが、ここにきて活動初期の歌モノ系に回帰したような感触。ダルかったり重かったり美しかったり騒がしかったり、とにかくいろんな事がおこなわれていて、でも異様なぐらいカッコよくまとまっている。メンバー全員がプレイヤーとして相当に素晴らしく、誰を聴くか悩む。

Glans

MEAT COP。人類が初めて火を発見したときのパーティーで鳴らされていた音楽は多分このようなものではないかと思われる。プリミティブってこういう事だ。やばいとしか言えない。

MEAT COP

mmm。きれいな歌声とやわらかいギターが紡ぐうつくしいメロディは、グッドミュージックの範疇をかるく飛び越えて、ちょっとそらおそろしいほどだ。森の奥深くにひとりで足を踏み入れたときのように、皮膚の内側に鳥肌が立ってくる。

mmm

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