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陰陽あわせ持つ香取慎吾の新たな代表作

そして、何と言っても、本作最大のトピックは、香取慎吾が、4年ぶり、フジテレビ系列では11年ぶりに連続ドラマに主演したことだろう。ミュージシャンとしてだけでなく、芸術家としても活躍し、新しい地図として様々なバラエティ番組にも出演している彼が久々に選んだ作品が様々な挑戦をしている本作であったことは、らしいとも言えるが、ファンにとって待ちに待った主演の役柄が一癖も二癖もある役であったのは興味深い。パブリックイメージとしての明るさと不真面目さ、一方で、バラエティ番組などで明かして来た暗さと真面目さ、その両面を本作においては、巧みに表現できている。例え、世間の評価が付いて来なかったとしても、彼にとっての代表作の一つになっていくことは間違いないだろう。