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近石涼と『ニャイリビ』原作者の2人が語る、作品を魅力的にする「ギャップ」の力

2025.9.8

近石涼“猫のしわざ”

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猫に触れた人は猫になってしまうという奇妙なウイルスにより「ニャンデミック」が発生。触れたら終わりという究極の誘惑と恐怖の中、人類は猫の可愛さに抗えるのかーー。という前代未聞のサバイバル猫コメディ漫画『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット』(以下『ニャイリビ』)。

2020年の連載開始から猫好き、ゾンビ好き、変なマンガ好きに熱く支持され、ついに今年7月からアニメ化され現在放送中。総監督に三池崇史、ナレーションに千葉繁、オープニングテーマはTHE YELLOW MONKEY、エンディングテーマはWANIMAと製作陣や参加ミュージシャンも超豪華。

そんな中、神戸出身のシンガーソングライター近石涼の楽曲が挿入歌として流れることになった。その曲は“猫のしわざ”。荒廃した世界には似つかわしくないほど優しく、日常を感じさせるメロディー。一聴しただけではアニメの世界観とギャップを感じるこの曲は、一体どうやって作られたのか。近石と、『ニャイリビ』原作担当のホークマン、作画担当のメカルーツの3人に話してもらうことで、その謎に迫りたい。まずは、近石の狂気を感じさせる猫愛から幕をあける。

近石の実家に登場していたイマジナリー猫・みーちゃん

近石さんは、実家で過ごしていた時の猫にまつわるエピソードがあるらしいですね。

近石:僕の家族はみんな猫好きなんですけど、実家のマンションがペット禁止で。母が使い終わった猫のカレンダーを切り抜いて、家中に貼ってたんですよ。それぞれは別の猫の写真なんですけど、それをまとめて「みーちゃん」って名付けて、いつの間にか空想上で飼ってる設定になったんです。家族での会話でも「そんなんしたらみーちゃん逃げちゃうで」みたいに普通に登場してて(笑)。イマジナリー猫を飼ってました。

近石涼(ちかいし りょう)
1995年生まれ、神戸出身シンガーソングライター。4歳からピアノ、高校からギターを始め、昭和歌謡やジャズ、邦ロックなど様々なジャンルに影響を受けた、どこか懐かしくもキャッチーな楽曲が特徴。2025年関西電力送配電 阪神・淡路大震災から30年、阪神・淡路大震災の復興に関する新テレビCM「30歳の決意」歌唱。

メカルーツ:すごい(笑)。

近石:僕にも反抗期がありまして、親と喧嘩して壁に穴を開けてしまったことがあって、その穴もみーちゃんの1匹を貼って隠してました。

ホークマン:『ニャイリビ』のキャラクターになってもおかしくないくらいのエピソードですね(笑)。青春も感じるし。近石さんの経験が、空想上でも猫がいることの証明になってる。

メカルーツ:いろんな猫を一緒くたにみーちゃんと呼んでるのが怖いですよ(笑)。

ホークマン
1992年生まれ、新潟県長岡市出身。2018年に大﨑崇人名義で『配信勇者』を初連載(原作担当)。2020年より月刊コミックガーデン/WEBマンガサイト・マグコミにて『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット』の原作を担当中。
メカルーツ
1981年生まれ、北海道苫小牧市出身。2016年につるかめ名義で『雨天の盆栽』を連載しデビュー。2020年より月刊コミックガーデン/WEBマンガサイト・マグコミにて『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット』の作画を担当中。

概念としての猫を愛でているというか。

メカルーツ:そうそう、猫好きとしての「強さ」を感じます。

ホークマン:『ニャイリビ』の世界には、絶対にそういう生活をしてる人がいるんだろうなって。

メカルーツ:猫に触れられないストレスを抱えてきた人に、”猫のしわざ”を書いてもらったというのは、運命的ですよね。

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