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『ザ・ロイヤルファミリー』壮大な継承のドラマに誘引する妻夫木聡・目黒蓮の演技

2025.12.14

#MOVIE

©TBSスパークル / TBS
©TBSスパークル / TBS

耕一とサポーターたち、それぞれの情熱ゆえのすれ違いも

調教師・広中博(安藤政信)らサポーターたちの願いとすれ違った耕一©TBSスパークル / TBS
調教師・広中博(安藤政信)らサポーターたちの願いとすれ違った耕一©TBSスパークル / TBS

また本作は、「ロイヤル」の名を持つ馬にかける願いや想いの連鎖も描いている。ノザキファームの生産牧場主・野崎剛史(木場勝己)とその娘・加奈子(松本若菜)が持つ育てた馬や日高地方の牧場への想い、騎手・佐木隆二郎(高杉真宙)の馬への愛情、騎手となった加奈子の息子・翔平(市原匠悟)の幼い頃から見守ってきたロイヤルの血統馬たちへの想い、調教師・広中博(安藤政信)の馬を勝たせるための情熱も、ロイヤルファミリーと共に耕一に引き継がれた。

しかし、第8話では、耕一の馬への情熱とロイヤルファミリーを守りたいという想いが、引き継がれたサポーターたちの願いとすれ違ってしまう。

耕一はロイヤルファミリーを勝たせるために、騎手の変更やレースの出走スケジュール変更などを提案するが、その内容は調教師・広中が了承できるものではなかった。きちんとした狙いがあるものの、人としての未熟さゆえに、それをうまく言葉にできない耕一。「有馬(記念)で勝つ」という、掲げている目標はみな同じはずなのに、それぞれの情熱が大きすぎて、コミュニケーションが歪になっていく。挙げ句の果てに、耕一は一番の味方であるはずの栗須ともすれ違いはじめてしまう。

栗須と耕一が本当の意味で手を組むことができた第8話©TBSスパークル / TBS
栗須と耕一が本当の意味で手を組むことができた第8話©TBSスパークル / TBS

その後、耕一と翔平が巻き込まれた暴行未遂事件の解決をきっかけに、和解することができた栗須と耕一。栗須は亡くなった耕造の影を追い続け、耕一を見ていなかったこと、耕一はロイヤルファミリーのことを考えすぎて、支えてくれるチームを見られていなかったことを、謝罪し合う。第8話は、栗須と耕一が本当の意味で手を組むことができたエピソードとなった。

耕造は頑固者でありながら、相手の思いを汲み取り、人を信じられる人物であった。そんな器の大きさを、耕一はまだ持ち合わせていない。だからこそ、耕一が誰かと大きな夢を見るためには、思いを適切に開示し合う必要があった。

栗須の助けもあり、ロイヤルファミリーが自分で生涯の飼葉料(かいばりょう)を稼ぐために2年後の有馬での勝利を見据えた計画をチームに伝える耕一。誰よりも馬のことを考えたその計画は、ついにチームを動かした。

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