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背景もキャラクターも異なる7人の学生たちと始まった厳しい訓練生活

航空自衛隊の航空士職域のひとつ「航空救難員」を目指す救難教育隊の訓練生たちと、彼らを導く主任教官・宇佐美誠司(内野聖陽)を中心とした教官たちの1年間を描く『PJ ~航空救難団~』。「パラレスキュージャンパー」を意味する本作は、監督は『JIN -仁-』『義母と娘のブルース』(TBS系)などで知られる平川雄一朗、脚本は映画『東京リベンジャーズ』シリーズの髙橋泉がオリジナルストーリーを手がけ、航空自衛隊が全面協力していることもリアリティーに寄与している。航空救難団とは、他の救難組織が救助困難と判断した現場に赴く、「人命救助最後の砦」とも言える存在だ。航空自衛隊の中でも、選び抜かれたエキスパートたちだけがその任務にあたる。年に1回の選抜試験の倍率はおよそ5倍。わずか4~5人だけが卒業できる極めて狭き門だ。
桜が咲き誇る春、厳しい訓練生活は7人の学生たちとともに始まった。幼い頃に航空救難団に助けられた沢井仁(神尾楓珠)。選抜試験で女性初の合格者となった藤木さやか(石井杏奈)。自分が育った養護施設の子どもたちのヒーローになるため、航空救難員を目指す白河智樹(前田拳太郎)。自衛隊幹部の父を持つ長谷部達也(渡辺碧斗)。「日本人として生きたい」という思いからその門を叩いた西谷ランディー(草間リチャード敬太)。ラストイヤーでチャンスを掴むも家庭との狭間で揺れる学生長・東海林勇気(犬飼貴丈)。みんなのムードメーカー・近藤守(前田旺志郎)。ドラマでは一部の脚色はあるものの(さすがに消防ホースでの水かけはやらないらしい)、プールでの立ち泳ぎや呼吸停止の訓練、教官たちの厳しい叱咤のもと行われる筋トレなどは、実際の航空救難団の訓練プログラムを忠実に再現している。