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物語の裏側に実在する人たちを想像せずにはいられないドラマ
「宇佐美さんは強い人ですよ。今こうして、父の心を届けてくれたんですから。あの時は受け取れなかったんですけど、今、しっかりと父の心を受け取りました」
第8話にて、12年前の雪山での遭難時に、自分を救ってくれた救難員が宇佐美だったと知った沢井からの言葉は、沢井の父・幸三を助けられなかった経験以来、自分の判断は正しかったのか自問自答し続けてきた宇佐美が、ようやく辿り着いた答えなのかもしれない。そして、彼の言葉は、宇佐美たち救難員だけでなく、宇佐美の元妻で看護師長の真子（鈴木京香）のように、「死ぬことに慣れるのも、それを引きずりすぎてもダメ」と奮い立たせながら命の最前線で戦う、すべての人に向けられたものだ。
今日も、この世界のどこかで、誰かの命を救うために奔走する人がいる。『PJ ～航空救難団～』は、この物語の裏側に実在する人たちのことを、思わずにはいられないドラマだった。最終回を前にして既に、この物語に登場する全ての人たちに「あっぱれ！」を送りたい気持ちだ。
『PJ ～航空救難団～』
テレビ朝日系にて毎週木曜よる9時から放送中
公式サイト：https://www.tv-asahi.co.jp/pj/
